約3割が誤って装着 チャイルドシートの正しい使い方 首を絞めつける危険性も 2歳女児は意識戻らず
この連休は、おでかけの際や帰省先などでチャイルドシートを使う家庭も多いのではないでしょうか。
取り付け方や座らせ方など、命を守るためにどんなことに気を付けたらよいのでしょうか。
これはチャイルドシートを正しく使用した場合の実験映像です。
強い衝撃を受けていますが、車内の座席などに人形が衝突することはありませんでした。
チャイルドシートは正しく取り付けることが大切です。
じつは、チャイルドシートの使用状況を調査しているJAFによりますと、およそ3割の利用者が装着の仕方を誤っているいうことです。
(JAF札幌支部 安藤純一さん)「このようにシートの上に置いただけで、ぐらぐらしてしまう。取り付けが緩い状態、このまま使われている方が目立つ」
このチャイルドシートはシートベルトで固定しますが、緩みがあると万が一の事故の衝撃に耐えることができないといいます。
では、正しい取り付け方はというとー
(JAF札幌支部 安藤純一さん)「体重をかけていただいて、シートに沈みこませた状態でシートベルトを引いてしめていきます。シートベルトを通す位置も取扱説明書に記載があるので、場所も間違えないように固定していただきたい」
札幌市東区の国道で4月22日、トラックと軽乗用車が衝突した事故では、軽乗用車のチャイルドシートに座っていた2歳の女の子が一時心肺停止の状態となり、いまも意識は戻っていません。
女の子がどのように座っていたのか詳しいことはまだわかっていませんが、全国で2024年、チャイルドシートを使用していながらも、6歳未満の死傷者数はおよそ2400人にのぼりました。
特に注意が必要なのが、子どもを座らせたときのハーネスの使い方です。
およそ4割の子どもがハーネスの締め付けが不十分であるなど、「正しく座ることができていない」と話します。
(JAF札幌支部 安藤純一さん)「万が一衝撃を受けたときに、肩から外れてしまって体が飛び出してしまったり、場合によっては、首にかかって首を絞めつけるような危険性もある。目安としては指1本くらい。ちょっときつく思われるかもしれませんが、指1本くらい入るのを目安にこのベルトの締め付けを調整していただければと思う」
子どもの命を守るために大切なチャイルドシート。
行楽シーズンを迎え利用の機会が増えるなか、改めて確認が必要です。