生ごみ1か月放置… 観光客増える“富良野”の課題 ごみステーションに「鍵」新たな取り組み
“第2のニセコ”と呼ばれ、多くの観光客が訪れる北海道富良野市の北の峰地区では、分別されていないごみが放置される問題が続いています。
解決にむけて、町内会が新たな対策に乗り出しました。
富良野市北の峰町で実施されたのは、町内会の一斉清掃です。
雪どけとともに現れたのはタバコの吸い殻に…
ペットボトルや空き缶などのごみです。
(地元の住民)「冬に滞在した人が捨てたごみのようなものもあるし、ごみ箱じゃないところに捨てられてそのままになっているごみは誰かが回収しないといけない」
スキー場のふもとに広がる北の峰地区。
“第2のニセコ”として注目されていて、冬場に多くの観光客が訪れるエリアです。
(山﨑記者)「住宅街のごみステーションなんですが、一か月近く前の生ごみなども放置されてしまっています」
町内では10年ほど前から、分別されていないごみが回収されず放置される問題が続いているのです。
(地元の住民)「嫌だね…夏だったらうじ虫がわいてくる。特に冬ひどいね」
(北の峰第3町内会 篠嶋慎一会長)「海外から働きに来た人がこの辺りに住んで捨てるとか、違う地域に住んでいても通勤途中に捨てていく人が多いのかなと」
じつは、富良野市のごみの分別は14種類にものぼりますが、リサイクル率はおよそ90%を誇ります。
農業のマチともあって、生ごみは有機肥料として再利用されていて、しっかりとした生ごみの分別が重要となっているのです。
北の峰地区では6月ごろから新たな対策に乗り出します。
ごみステーションに「鍵をかける」という取り組みです。
町内会に加入していない人は、分別ルールを理解し、ごみステーションの利用料を支払うことで暗証番号を教えてもらえる仕組みです。
(北の峰第3町内会 篠嶋慎一会長)「伝える方の努力も必要。(ルールを)アピールして理解してもらい、気持ちよく使ってほしい」
観光客の増加に伴い、ルールをどのように伝え理解してもらうのか課題に直面しています。