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重大インシデント認定 滑走路で鳥を追い払う車両が走行中にANAウイングス機が着陸か 稚内空港

国土交通省は2025年8月21日、北海道・稚内空港で20日、全日空グループのANAウイングス機が作業車両が走行している滑走路に着陸しようとしたと発表しました。

国交省や全日空によりますと、新千歳空港発稚内行きのANA4841便(乗客乗員74人)は20日午前11時20分ごろ、鳥を追い払う作業車両が走行していた稚内空港の滑走路で着陸態勢に入って降下しました。

着陸後、国交省から「着陸態勢に入った際に、稚内空港の滑走路上を鳥防除作業車両が走行していた。車両が滑走路から退避している間に当該機が着陸した可能性がある」と報告が受けたということです。

当時、稚内空港周辺には積乱雲が発生するなどしていたため4841便は経路を変更していました。

運行乗務員は滑走路内に障害物がないことを確認していましたが、航空管制運航情報官から着陸前の滑走路情報を得ることを忘れていました。

飛行記録の確認のため、その後の3便が欠航し、乗客約170人に影響が出たという。

全日空は「お客様や関係者の皆様に、ご心配ならびにご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。今後、関係機関による調査に全面的に協力してまいります」とコメントしています。

国交省は事故につながりかねない「重大インシデント」に認定し、航空事故調査官2人を指名。パイロットに状況を聞くなど調査する方針です。

08/22(金) 05:53

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