「一生消えない傷を負わせた」 主犯格の男ら2人にきょう判決 争点は“量刑” 江別・集団暴行死裁判
北海道江別市で男子大学生が男女6人から集団暴行をうけ死亡した事件で、強盗致死などの罪に問われている川口侑斗被告と当時17歳の少年に対し、札幌地裁は2026年8月7日、判決を言い渡します。
2人は2024年10月、江別市の公園で大学生の長谷知哉さんと交際していた八木原亜麻被告や川村葉音被告らと共謀し、長谷さんに暴行を加えて死亡させたうえ、現金やカードを奪うなどしたとされています。
2人はいずれも起訴内容を認めていて、検察は“主犯格”とされる川口被告に無期懲役、当時17歳の少年に懲役30年を求刑。
量刑が最大の争点となっています。
判決を前にした8月3日には、川口被告に対する検察の論告弁論と弁護側の弁論、それに川口被告本人の最終陳述が行われました。
【検察からの論告弁論】
「事実関係の証明は十分・関与したすべての事案は重大で類を見ないほどに悪質」
「長時間執拗で圧倒的な暴行を与えた」
「川口被告は犯行の全体を主導した」
「現場に向かったのも、脅迫し、話しを聞かずに暴行を一方的に開始したのも、金品の要求を始めたのもすべて川口被告」
「最も多くの暴行を加えていて、いち早く金品を要求していることから強固な強盗の意思があった」
「酌量の余地はない」
などとして、川口被告に無期懲役を求刑しました。
【弁護側からの弁論】
「生まれつき軽度の知的障害を抱えていたが、この幼さでなんのサポートもしてもらえなかったことで劣等感を深めていった」
「内省を深めつつあり、被害者遺族に手紙を書き続けていて更生の可能性がある」
「川口被告は特定少年である」
などとして、懲役25年が適正であり相当だとしました。
【川口被告の最終陳述】
裁判長から、「最後に言っておきたいことはありますか」と問われた川口被告。
川口被告「裁判長立ってもいいですか?」
裁判長 「いいですよ」
川口被告「被害者さんにはこの先この事件がなければ幸せな日々があったのに救護もせず、命を奪ってしまったこと、本当に申し訳ありませんでした。僕自身の身勝手な行動で大切な息子さん弟さんにもう会うことができなくなってしまって、精神的に一生苦しい思いをさせてしまって本当に申し訳ありませんでした。今後できる限りの反省謝罪、償いの日々を送り続けます。本当に取り返しのつかないことをして、大切な家族の一員を奪い、一生消えることのない傷を負わせ、本当に申し訳ございませんでした」(遺族のほうを向いて)「本当にすみませんでした(5秒頭を下げる)」
川口被告と当時17歳の少年に対する判決公判は8月7日、札幌地裁で開かれる予定です。
※STVでは今回の裁判の「特定少年」について、事件の重大さや社会的影響などを総合的に判断し、実名で報道しています。
