新たな津波の観測情報「欠測」 “津波が来ていない”は間違い 「すぐに逃げる」意識を 気象台
7月24日から気象庁は、津波の高さを観測できないときに、新たに「欠測」という情報を発表することになりました。
これは「観測データが欠けていて“正しく観測できない状況”」ということを示しています。
この情報が出された際、私たちはどのように受け止めればいいのでしょうか。
海面の潮位を観測している気象庁の小樽検潮所です。
(札幌管区気象台 義煎聡さん)「ラッパ状のものが津波観測計で、潮位を測っています」
気象庁はこのような津波観測計を道内各地の岸壁に設置し、観測した津波の高さを発表しています。
しかし、津波の高さを正しく観測できないケースが過去にありました。
2024年1月に発生した能登半島地震です。
当時の会見で気象庁はー
(気象庁)「(輪島港が)1.2メートル以上となっているのは、このあとの観測値がデータがわからない状況。また、珠洲市長橋の観測点では、地震とともに津波のデータが入ってこない状況」
津波観測点では地面が隆起した影響で津波を観測できず、「1.2メートル以上」から観測できないケースや、何も津波情報が伝えられない地点もありました。
こうした状況を「欠測」と発表することとし、24日から運用がはじまりました。
「津波が来ていない」などと誤った理解を防ぐ意味合いがあるということです。
(札幌管区気象台地震火山課 新山亮二課長)「何らかの原因で(観測点の)データが入手できなくなったときに欠測となる。大きい津波が来襲している可能性があるので、そこは安心ではなく、すぐに逃げるということを意識していただければと思う」
07/24(木) 19:04