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「行ってくるよ」亡き息子に誓う家族の思い 桂田精一被告に17日判決 知床・遊覧船沈没事故

北海道・知床の遊覧船沈没事故の裁判は6月17日、業務上過失致死に問われている桂田精一被告に判決が言い渡されます。

22歳の息子を失った乗客の家族が判決を前に取材に応じ、思いを語りました。

十勝管内に住む男性です。

息子の鈴木智也さんは4年前のあの日、遊覧船「カズワン」に乗船していました。

(鈴木智也さんの父親)「変わり果てた息子と対面したときは、本当にかわいそうで、冷たい海で何日もさまよっていたかと思うと、いまも涙が出てくる。誰にでもかわいがられて人懐っこい。本当に家族思いで優しい息子でした」

2022年4月23日、知床沖でカズワンが沈没した事故では20人が死亡し、いまも6人が行方不明のままです。

釣りが好きで活発な性格だったという智也さん。

高校生のときにはバス停の待合所を新設する清水町のプロジェクトに参加し、当時その様子をSTVが取材していました。

(清水高校3年(当時) 鈴木智也さん)「できるだけ雨風に当たらないように、雪も多いので休憩できる所を作ろうと」

マチづくりに関わる達成感や喜びを感じていました。

(清水高校3年(当時) 鈴木智也さん)「小さい模型からだったが、実際に実物大になって、最初は実感できなかったがうれしい」

突然奪われた智也さんの人生。

事故のあと、車の中から一通の手紙が見つかりました。

一緒に乗船し亡くなった交際相手の女性にあてた手紙です。

(鈴木智也さんの父親)「お嫁さんになって欲しいと…手紙に綴っていたのを読んで、楽しい思い出が、何で悲惨なつらい思いをしなければならないのか。言葉が出なかった」

業務上過失致死の罪に問われている運航会社社長の桂田精一被告。

事故直後から変わらない不誠実な言動に、いまも不信感や憤りがおさまりません。

(鈴木智也さんの父親)「(裁判でも)貧乏ゆすりしたり笑ったり、足を組んだり全く反省している態度ではない。もちろん実刑(判決)で考えている。やっと判決が出る。息子にとって良い判決であることを祈って、当日は『行ってくるよ』とだけ伝えたい」

桂田被告への求刑は、法定刑の上限となっている禁錮5年。

17日、どのような判決になろうとも、乗客家族の深い心の傷が癒えることはありません。

06/16(火) 17:33

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