【解説】市町村の責任で銃使用 クマの駆除可能に…安全確保や中止判断も担う 9月1日から運用
市街地に出没したクマ 市町村の責任で発砲…条件付きで可能に「緊急銃猟」新たな対策に課題は?
北海道内でもクマの出没が相次ぐ中、環境省は7月8日、9月から市街地での銃を使った駆除を条件付きで可能にする「緊急銃猟」のガイドラインを公表しました。
【緊急銃猟の条件】
緊急銃猟は、鳥獣保護管理法に定める人の生活圏にクマなどの危険鳥獣が侵入または侵入するおそれが大きいこと。
緊急性が認められること。
猟銃以外の方法での捕獲が困難なこと。
人に弾丸が到達するおそれがないなどの安全性が確保されていること。
これら4つの条件すべてを満たした場合に、市町村の責任で実施可能となります。
【緊急銃猟のイメージ】
場所はおもにクマなどが建物に侵入している場合や、河川敷などが想定されています。
河川敷での緊急銃猟のイメージですが、手順として市町村は通行禁止などの範囲を決めて住民を禁止区域外に避難させ、通行の制限など安全を確保します。
発砲するタイミングなどの裁量は委託したハンターに委ねられるものの、安全確保の確認や中止の判断などは市町村が担います。
緊急銃猟は、改正鳥獣保護管理法が施行される9月1日から運用がはじまります。
07/08(火) 16:31