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争点のひとつ選択的夫婦別姓 道内各候補者の主張は?「姓を変えたくない」という思い…急がれる議論

【候補者を見る】改選3議席の北海道選挙区に、12人が立候補

7月20日に投票日をむかえる参院選で争点のひとつになっているのが「選択的夫婦別姓」です。

「旧姓のまま結婚したい」と事実婚を選んだカップルが札幌にいます。

誰もが自分らしく生きられる社会の実現に向け、議論が急がれます。

「姓を変えたくない」という思いをお互い尊重したい。

事実婚を選んだ札幌市の佐藤万奈さんと西清孝さんです。

2人は2024年3月、夫婦別姓が認められないのは「婚姻の自由」を定めた憲法に違反するとして国を相手に提訴。

いまも裁判は続いています。

今回の参議院選挙で争点のひとつとなっている「選択的夫婦別姓」。

2025年5月には導入に向けて衆議院で28年ぶりに審議入りするも、採決されませんでした。

(佐藤万奈さん)「旧姓の通称使用を法制化するという案が出てきて。選択的夫婦別姓にさせないためのツールとして出してきているなと感じる」

職場の同僚だった2人は2019年に結婚し、佐藤さんは夫の求めもあって名字を「西」に変えました。

しかし佐藤さんは、職場で旧姓使用ができないことなど自分らしさを失う恐怖や喪失感から体調を崩し、「適応障害」と診断されました。

その後、2人が出した答えはいわゆる事実婚になる「ペーパー離婚」。

夫婦別姓という道を選択したのです。

(西清孝さん)「(私たちは)夫婦同姓のおかげで夫婦の絆が壊れかけたケースではあると思うんです。戸籍上の名前で人と人とのつながりが薄まるということはないと思います」

(佐藤万奈さん)「人権を尊重した政策を国は目指してやってもらえたらいいかなと思います」

この制度の導入について有権者はー

(賛成の人)「個人の気持ちを結婚したからと言って変える必要はないんじゃないかと思う」

(どちらでもない人)「子どもの姓をどうするのかなというのが一番疑問に思っている」

(反対の人)「一家族の称号として名前(名字)があるので、私はどちらかというとファミリーを大切にしていきたい」

選択的夫婦別姓の導入かそれとも通称使用の拡大か、議論が急がれます。

「選択的夫婦別姓」について、各候補者の主張を紹介します。

▽自民党 高橋候補「反対・通称使用拡大で対応可能」

▽参政党 田中候補「反対・同じ姓を名乗ることは絆を育む重要な要素」

▽日本保守党 小野寺候補「反対・旧姓使用の拡大で対応すべき」

▽NHK党 後藤候補「反対・変える意味がない」

▽日本共産党 宮内候補「賛成・ジェンダー不平等を示す問題で、早い実現を」

▽自民党 岩本候補「反対・『旧氏の使用拡大・周知』を」

▽チームみらい 稲原候補「どちらでもない・別姓による不利益はなくすべき」

▽国民民主党 鈴木候補「賛成・不都合を解消する必要性が高まっている」

▽立憲民主党 勝部候補「賛成・個人の尊厳が守られる社会を実現」

▽日本維新の会 オカダ候補「どちらでもない・通称使用に法的効力を」

▽日本改革党 高杉候補「反対・戸籍制度と家族を破壊するため」

▽れいわ新選組 野村候補「賛成・国民に選択の自由を与える」

07/10(木) 18:46

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