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「飲酒運転の悪質さが理解されず、強く罰せられなかった」懲役4年6か月の判決確定 遺族コメント全文

北海道小樽市の国道で2024年、飲酒運転の車が乗用車と正面衝突し大学院生が死亡した事故の裁判で、札幌地裁小樽支部は8月13日、危険運転致死の罪に問われた大沢亮汰受刑者(34)の判決が確定したことを受けて、遺族がコメントを出しました。

危険運転致死の罪に問われたのは大沢亮汰受刑者(34)です。

判決によりますと、大沢受刑者は小樽市の国道で2024年9月、アルコールの影響で運転操作に支障が生じるおそれがある状態で乗用車を運転し、対向車と衝突して大学院生の田中友規さんを死亡させました。

事故当時、大沢受刑者の呼気からは基準値のおよそ3倍のアルコールが検出されていて、札幌市内の飲食店をはしごし、12時間以上にわたって酒を飲み歩いていたことがわかっています。

札幌地裁小樽支部は、「運転を回避することはできた。無謀な意思決定は厳しい非難に値する。刑事責任は相当重い」とした一方で、反省を示していることなどから5年6か月の求刑に対し、懲役4年6か月を言い渡しました。

札幌地裁によりますと、12日までに弁護側、検察側ともに控訴しなかったことから、13日付けで大沢受刑者の判決が確定したということです。

この事故は、正常な運転が「困難」ではなく、正常な運転に「支障が生じる恐れがあった」と判断され、危険運転致死罪の中でもより法定刑の軽い第3条で起訴されています。

【遺族コメント全文】

判決は裁判官の裁量の範囲内との判断で、検察側からの控訴はありませんでした。この件には被害者側は物申せぬものだそうです。刑は懲役4年6か月で確定しました。

12時間余りの飲酒後に札幌の中心街から小樽までの長距離を飲酒運転していて休もうとしなかったこと、わざわざ中島公園の近くの駐車場を選んでいて警察の取り締まりを逃れようとしていること、初めから車で飲みに行っていることから、被告人は飲酒運転を初めからする気であり、極めて悪質なものだったと思います。しかも、常習性を強く感じます。

私共にとっては殺人です。

検察官の求刑も短いなと感じました。裁判では被告人のその自己判断は厳しく指摘されていましたが、反省を示している、任意保険による賠償が見込める、前科がないといった理由で、検察官が同じことを指摘して求刑しているにもかかわらず、さらに同じ理由で減刑されてしまったな、という理解に至ると、これだけの事件を起こしても、そんなものなのかと思います。

量刑判断を聞き、息子は2回殺されたかのような思いに苛まれます。

最近、法改正も行われたようで、自動車運転死傷処罰法第2条で息子のような案件もより重く処罰されるようになるかもしれません。飲酒運転を量刑のみでなくそうとする考えは正しくないと思います。

しかし、今回の事故がトンネルの中で起こって、多重事故、火災などに至っていたとしたらと思うと、ぞっとします。今回の判決では、飲酒運転の悪質さの本質が理解されず、あまり強く罰せられなかったように感じます。

この判決では厳罰化の傾向のあった飲酒運転の処罰に水を差し、死ぬ必要のなかった息子の尊厳が守られたとは言えません。

繰り返される飲酒事故に対し、刑事罰が抑止力を担ってもらえるならば、より厳しい判断を裁く側にお願いしたいです。

同じような悲劇が繰り返されることが何とかなくなってほしいというのが、今私共が申しあげられる唯一の願い、唯一の祈りです。

08/18(火) 12:46

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