北海道・函館中央警察署は2024年8月から10月にかけて、SNS型ロマンス詐欺事件が発生したと発表しました。

被害にあったのは、函館市内の60代の男性です。

警察によりますと、男性は8月26日ごろ、SNSのフェイスブックを通じて、「ワイン博物館に勤務する美嘉を名乗る女」と知り合いました。

その後、男性はLINEでやりとりするようになり、「美嘉」を名乗る女からワインを購入し、高値で転売する仕事を紹介されたということです。

「美嘉」を名乗る女はLINEで「同僚の平野」を名乗る者を男性に紹介。

男性はワインの購入代金名目で、「平野」を名乗る者に指示された口座に銀行のATMから4回にわたって、合計389万円を振り込み、だまし取られたということです。

男性は10月4日に4回目の送金をしましたが、その後もワインが届かないことを不審に思い、「美嘉」を名乗る女に確認したところ、音信不通となったため、17日に警察に相談しました。

男性は「結婚の約束を取り付けていて、彼女の気を引くために振り込んでしまった」などと話しているということです。

警察は「SNSで知り合った相手から現金を要求された場合は詐欺を疑い、警察相談専用電話＃9110に相談してほしい」と注意を呼びかけています。