自転車盗難被害の約6割が無施錠 「ツーロック」で対策強化を 駐輪するときのポイントは?
本格的なサイクリングシーズン到来で気をつけたいのが盗難対策です。
北海道内では自転車の盗難が増加傾向で、2024年は5000件を超えましたが、盗難防止に有効な「ツーロック」はなかなか浸透していないようです。
(警察官)「盗難されるケースが増えていて、これを差し上げますので活用してください」
警察官が配っていたのは、なんと自転車の鍵です。
4月30日、旭川で行われた自転車盗難防止の啓発活動です。
自転車の盗難が増加するこの時期に合わせて自転車の鍵を配布し、盗難防止に有効な2つの鍵をかける「ツーロック」を呼びかけますがー
(自転車に乗る人)「これ(鍵)はね買ってあるけど(自転車本体の鍵)だけの方が便利なのでこれだけにしている」
2つの鍵をかける手間が敬遠され、「ツーロック」が浸透していないのが現状です。
道警によると、2024年の道内の自転車盗難は4月から11月にかけて多発し、8年ぶりに5000件を超えました。
このうちおよそ6割が鍵をかけていなかったということです。
(旭川中央警察署生活安全課 大友俊輔課長)「しっかりとした頑丈な鍵を2つかけると自転車が盗まれづらくなる。鍵を2つかけて決められたルール・決められた場所に駐輪するのが安全に駐輪するポイントです」
札幌市東区の自転車専門店です。
店では常時15種類以上の鍵を販売しています。
(サイクルベースあさひ新道東店 輪座克哉店長)「一番人気の鍵は長さが1.8メートルあり、車体に取り付けられてとても人気」
自転車にワンタッチで簡単に取り付けられ、ワイヤーがゴムで覆われているので車体を傷つけない作りです。
このようなワイヤー錠を使う場合は、盗まれにくくするポイントがあるといいます。
(サイクルベースあさひ新道東店 輪座克哉店長)「固定物と一緒に自転車本体を巻き込むのが重要。鍵を2つしっかりとめることが大事。より盗まれづらくなる」
また、この店では自転車の盗難補償もあります。
新車を購入した際に3630円で加入でき、購入から3年間は盗難にあったときに同等の自転車を割引価格で補償してくれます。
道内にも訪れた本格的なサイクリングシーズン。
大事な自転車を守るための盗難防止対策が大切です。