丘珠空港の延長案を決定へ 両端を150メートルずつ拡張 冬季の就航率改善も 国交省
国土交通省は、札幌丘珠空港の滑走路を延長する計画について、北西と南東に150メートルずつ延長する案を採用する方針を決めました。
期待が高まる一方で、地域住民からは懸念の声も聞かれました。
札幌の空の玄関口・丘珠空港。
昨年度の利用者数はおよそ57万人と年々増加しています。
そんな中、議論されてきたのが、滑走路の延長計画です。
(阿部記者)「きょうも多くの飛行機が飛び交っています。国土交通省はこの空港の滑走路の両端を150メートルずつ伸ばす案を採用することにしたということです」
現在、丘珠空港の滑走路は1500メートルと、新千歳空港のおよそ半分の長さしかありません。
そのため冬は滑走路の凍結や雪の影響で着陸に必要な距離=制動距離が長くなり、運航できる便数が夏に比べて2割ほど減っています。
そこで国土交通省は両端を150メートルずつ伸ばし、1800メートルにする方針を決めたのです。
滑走路の延長を国に求めてきた札幌市の秋元市長もー
(秋元市長)「2030年までに滑走路の延伸を要望してきた立場としても、これは良い状況だと認識しております」
事業費はおよそ160億円で、小型ジェット機の通年運航や医療用ジェット機の冬季の就航率改善などが可能となります。
(利用客)「便数が増えれば出発時間も選べますから」
(利用客)「近所に住まわれている方にとっては騒音の問題もあるんでしょうけど、使う側としてはその方がいいですよね」
空港の機能強化が期待される一方で、懸念されるのが騒音問題です。
これまで空港周辺の住民らは滑走路延長に伴い、騒音が環境基準を上回った場合は減便などの対策を市に要請していました。
丘珠空港周辺に住む川合節子さんです。
市民団体の代表である川合さんは、これまで滑走路の延長方針を撤回するよう求めてきました。
(川合節子さん)「いま夏ですから窓を開けていたりすると、テレビも電話している会話も聞こえませんので」
インタビュー中にも…
(阿部記者)「ちょうど…これくらいの音が毎日聞こえる?」
(川合節子さん)「空港自体は反対しているわけではない。これ以上は便数を増やしてほしくない。あまりにもうるさい」
国交省は現在、便数増加などによる騒音や動植物への影響を調べる環境影響評価を行っています。
滑走路延長に関わる工期は3年から4年程度かかる見込みです。
