利上げ「若い世代が損する」家計は年平均2万円のプラス 31年ぶりの高水準…生活への影響は
日本銀行は、政策金利を31年ぶりの高水準となる1.0%に引き上げました。
物価高対策が狙いですが、私たちの生活にどのような影響があるのでしょうか。
札幌市内の住宅展示場です。
マイホームの購入を検討する人にとって気になるのは、金利の動向です。
(来場者)「金利は上げないでもらいたいというのが正直なところです。(物価が)これからどんどん上がっていく中で建てるよりは、ここで建てる方がいいかと思って検討している」
日銀は6月16日、政策金利を0.75%から1.0%に引き上げることを決めました。
物価高に歯止めをかけるための対応で、31年ぶりの高水準です。
(日本銀行 内田副総裁)「経済、物価、金融情勢に応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになる」
生活にはどのような影響があるのか。
代表的なのが、住宅ローンです。
多くの人が選択している「変動金利」では、毎月の返済額が増えることになります。
一方で、北海道銀行は8月3日から、普通預金の金利を0.3%から0.4%に引き上げます。
利息が増えるため、預金が多い人にはメリットがあります。
(北海道銀行営業推進室 園田順さん)「今回の普通預金金利の引き上げに加え、今後、定期預金の金利引き上げも予定している。資産を増やす選択肢は広がっている」
また、北洋銀行も同じく普通預金の金利を0.4%に引き上げると発表しています。
今回の利上げで生じる家計への影響について、みずほ総合研究所は1世帯あたり平均で年間2万円のプラスになると試算しています。
しかし、年代別にみると、資産が蓄積されている50代以上の世帯ではプラスになっているものの、住宅ローンの利用が多い20代から40代の世帯はマイナスとなっています。
「若い世代が損をする」と見込まれているのです。
専門家は、利上げによって物価高を抑えることができるのか、疑問の目を向けています。
(ファイナンシャルプランナー 加藤桂子さん)「金利が上がったが、物価が落ち着くのかというと中東情勢もあり今後は分からない。物価もまだ上がるかもしれないので、誰もが家計の見直しをしっかりしてもらいたい」
私たちの暮らしに直結する金利の動向。
日銀は経済状況の推移を見ながら今後も利上げを続ける方針です。