地上に到達すると竜巻に…海上に「ろうと雲」大気の状態不安定 札幌では何度も雷が…天気急変に注意
8月20日から続く雷や急な大雨。
北海道内の広い地域で天候の変わりやすい状況が続き、「ろうと雲」も確認されました。
急な雷雨や突風には注意が必要です。
21日午前7時40分ごろの札幌市内です。
青空が広がっているかと思えば、すぐ隣に雨雲が。
そのおよそ20分後…。
(小出カメラマン)「午前8時ごろの札幌です。雷の音とともに強い雨が降りはじめました」
一時的に雷を伴う土砂降りとなりました。
レーダーで確認してみると、札幌は午前7時ごろに雨雲が北から流れ込み、強い雨を降らせた後、すぐに通りすぎていったことがわかります。
午前8時半ごろまでに、手稲山で観測史上最大となる1時間に47ミリという激しい雨が降りました。
20日夜も…
札幌市内では上空で何度も雷が光り、ゴロゴロと音を立てていました。
落雷とみられる影響も…
美唄市内にある会社の屋根や壁が黒く焦げています。
この建物では20日午後7時すぎに火事がありました。
落雷が火災の原因とみられています。
幸い当時人は不在で、けが人はいませんでした。
なぜこのような天気となっているのでしょうか。
(気象予報士 上原諒さん)「全道的に大気の状態が不安定となったため。九州付近に熱帯低気圧があり、暖かく湿った空気が流れ込んでいた。上空には寒気が入り込んできた。地上と上空の温度差が大きくなり、大気の状態が不安定となった」
こんな現象も確認されました。
21日午前6時半ごろ、小樽市内から撮影されたのは「ろうと雲」です。
これが海上や地上に到達すると「竜巻」となるため、「ろうと雲」を確認した際は頑丈な建物の中に逃げるなど注意が必要です。
(気象予報士 上原諒さん)「これからの季節は夏の空気と秋の空気のせめぎあい。上空に寒気が入りやすくなるので、大気の状態が不安定になる日が増えてくる可能性がある」
天候が変わりやすい状況は21日夜にかけて続く見込みで、晴れていても天気が急変する恐れがあります。
激しい雨や落雷、突風などには注意が必要です。