大手コンビニ備蓄米販売開始 酒造や味噌メーカーの活用は 北海道は来週にも店頭に並ぶ予定
備蓄米は6月5日から東京などの大手コンビニで販売が始まり、北海道内でも10日から店頭販売が始まることがわかりました。
小泉農水相が加工用としても放出を検討していると話す中、道内の企業はどのように対応するのでしょうか。
5日朝から備蓄米の販売が始まった東京都内のファミリーマートを視察した小泉農水相。
(小泉農水相)「ファミリーマートは全国1万6000店舗で提供していただけるということなので、かなり全国的に面的な備蓄米の展開に繋がるのではないか」
ファミリーマートは道内での販売は7月中旬を予定しています。
一方、ローソンはひと足早く6月14日から道内での販売を予定。
セブン-イレブンは6月17日から東京や大阪、四国で販売を始め、順次、全国に販売を拡大していくということです。
こうした中、備蓄米の活用方法について4日、小泉大臣は―
(小泉農水相)「日本酒造りに励んでいる皆さんからは、酒米が高い、そして足りない、こういったお声が届いているのは事実です。何かしらの対応を考えなければいけない」
日本酒や味噌などの加工用としても放出を検討していると明らかにしました。
旭川の酒造メーカーの「高砂酒造」はSTVの取材に、社内での検討は始めていないとした上で、「備蓄米を酒造りに使うという判断はしにくい」と話しました。
同じ旭川の「合同酒精」も、「道産米にこだわって清酒製造をしているため、検討していない」と備蓄米の申し込みに消極的です。
一方で、味噌の製造販売を手掛ける札幌の「福山醸造」は、「備蓄米は味噌の原料として問題ないので、品質や産地などを見極めた上で最終判断をする」と前向きな姿勢を示しました。
来週にも道内の店頭に並ぶ予定の備蓄米。
その活用方法をめぐっても国の試行錯誤が続いています。
06/05(木) 18:36