【危険】モバイルバッテリーが発火… 飛行機炎上の原因と指摘も 異常感じたらすぐに使用中止を!
気温が上がる夏は特に注意が必要です。
モバイルバッテリーなど、リチウムイオン電池を使った製品による発火事故が増加傾向となっています。
安全に利用するにはどうすればいいのでしょうか。
7月20日、東京のJR山手線の車両内で、スマートフォンを充電していたモバイルバッテリーが発火。
スマホの所有者の女性は、充電中に本体が熱くなったためバッテリーを取り外しましたが、熱はおさまらず火が出たということです。
この発火事故で、所有者の女性が手にやけどをするなど乗客5人がケガをしました。
持ち運びができ、外出先でのスマホの充電などに使われるモバイルバッテリー。
いまや私たちの生活に欠かせない存在ですが、じつは気温が上がる夏には発火事故が増加する傾向があります。
勢いよく炎を吹き出すモバイルバッテリー。
このようなリチウムイオン電池を使用している製品は、外部からの熱に非常に弱いという性質があります。
熱によって内部に可燃性のガスが発生すると膨らんで破裂し、発火に至ることがあるといいます。
また、地面に落とすなど強い衝撃を与え、内部のバッテリーが損傷するとー
ショートを起こし、破裂や発火につながる可能性があります。
NITE=製品評価技術基盤機構によりますと、モバイルバッテリーなどリチウムイオン電池を使用した製品の発火事故は、2024年までの5年間で1800件以上報告されています。
モバイルバッテリーには熱を与えないこと、強い衝撃を与えないことが大切です。
2025年1月に韓国のエアプサンの旅客機が炎上した事故では、収納棚に入れたモバイルバッテリーが火元となった可能性が指摘されています。
これを受け、国交省では7月8日から、モバイルバッテリーを機内に持ち込む際は収納棚に入れないことや、充電に使う場合は常に状態が確認できる場所で行うよう求めることとし、国内の航空各社も足並みをそろえて乗客に協力を要請します。
(乗客)「安全性を考慮して(対応を)やるべきだと思う」
(乗客)「それで安全が守られるなら気をつけます」
NITEはモバイルバッテリーが膨らんで変形したり、充電中に以前よりも熱くなるなど異常を感じたらすぐに使用を中止するよう呼びかけています。