「去年より2~3割安い」サンマが狙い目 マグロやサケは高値 タマゴは平年比27%高い価格に…
魚介類と“価格の優等生”といわれる「タマゴ」について、物価の最前線を取材しました。
いまが旬のサンマをはじめ、40種類以上の生の魚介類が並ぶ札幌市北区のスーパーです。
いまの魚の価格の傾向はー
(北海市場屯田店 斉藤亮彦店長)「まず何と言ってもサンマ。主力のサイズでいくと去年よりは2~3割くらいは安くなっているかと思う」
サンマは2024年よりサイズが大きくなり、価格も下がっているといいます。
農林水産省が9月17日に発表した全国470店舗への「食品の価格動向調査」によると、9月8日からの100グラムあたりの魚介類の小売り価格は、マグロが8月と比べて23円高くなり484円に。
これは平年と比べて7%高い価格となっています。
また、エビは362円でこちらも8月と比べて4円値上がりしました。
ブリは343円で、平年と比べて14%値上がりしているということです。
そして、旬を迎えるサケは8月とほぼ変わらず325円となっています。
調査対象となった4品目が全国平均で平年より7から15%値上がりする中、道内の価格はー
(北海市場屯田店 斉藤亮彦店長)「ブリがここ数年だんだん値段が安くなってきて、獲れる量も北海道での水揚げが増えてきましたので、値段的にはかなり安くはなってきている。切り身の状態で(ブリは)100グラムあたり173円くらいで販売している」
(北海市場屯田店 斉藤亮彦店長)「(サケは切り身で)100グラムあたりで323円。値段的には去年と変わらず高値の傾向が続いている。ここ数年漁獲が減ってきていますので、サケの値段は高値が続く形です」
今後はホッケやカレイなどが平年並みの価格で、店頭に多く並ぶようになるということです。
また、農林水産省が17日に発表した1パック10個入りのタマゴの価格は303円で、8月と同じ価格となりました。
これは平年と比べて27%高い価格となっています。
(北海市場屯田店 斉藤亮彦店長)「(タマゴは10個入りで)322円の販売価格になっております。8月9月と入りまして値段が上がる前の価格帯にほぼ戻ってきたかなというところ」
夏の猛暑の影響で10円ほど上がっていたタマゴの価格は、8月に入りここ数年通りの価格に落ち着いてきたということです。
(北海市場屯田店 斉藤亮彦店長)「鳥インフルエンザなどがない限り、値段はこのままある程度安定する」