ノースサファリきょう最終日 来園者「動物に罪はない」違法建築発覚から半年…解決しないまま閉園へ
市街化調整区域での違法建築が問題となった民間動物園「ノースサファリサッポロ」が、9月30日に閉園します。
来園者から惜しむ声が聞かれた一方で、動物の移動など課題は山積みです。
(北本アナウンサー)「時刻は午前10時です。ノースサファリサッポロ最終日の営業が始まりました。続々とお客さんがチケット売り場の方向に歩いていっています」
およそ20年の歴史に幕を閉じるのは、札幌市南区の動物園・ノースサファリサッポロです。
最後に動物を見ようと、道内・道外問わず多くの人が訪れていました。
(訪れた人)「動物が今後どうなっていくのか、その辺が複雑。出来るのであれば継続してほしい」
(訪れた人)「動物には罪がないので、いま残っている動物たちが不幸にならなければ良い」
(訪れた人)「(行政に)言われていることを従いながら続けていたら、もっと札幌の人の楽しみになっていた」
ノースサファリでは2025年2月、20年近く無許可で建物を建て営業していたことが明らかになりました。
市の立ち入り検査では9月、園内に118棟の建物が残っていたほか、319頭の動物が移動されていないことも分かっています。
閉園した後も続く建物の撤去や動物の移動。
地域住民からは不安が消えません。
(札幌市南区豊滝中央町内会 氏家孝義会長)「育成動物の管理、移動完了、監視に関する陳情書であります」
地元の町内会は、建物の撤去や動物の移動が完了するまで監視を強化するよう市に求めました。
(札幌市南区豊滝中央町内会 小嶋幸一総務部長)「(運営会社が)新しく土地を取得した場所が、中央町内会の敷地の中に入っているという問題もある。強力な指導をしていただくことを特に要望したいと思っています」
札幌市は30日、運営会社に対し、10月末までに動物の移動に関する計画書を提出するよう求めています。
違法な建築物の発覚から半年以上経ちながらも問題が解消されないまま、ノースサファリはまもなく閉園する予定です。