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「ディスコード」にはびこる犯罪 電子マネー不正入手か 18歳少年を書類送検 個人情報20万件保有

北海道警察サイバー犯罪対策課は2025年6月20日、不正アクセス禁止法と電子計算機使用詐欺の疑いで、東京都に住む無職の少年(18)を書類送検したと発表しました。

当時17歳だった少年は、2024年8月、東京都の自宅で他人のIDとパスワードを入力して不正アクセス行為を行い、楽天キャッシュ5万円相当を自分のアカウントに送った疑いが持たれています。

少年は「金が欲しかった」と容疑を認めています。

警察によりますと少年は、インターネット上の交流ツール「ディスコード」で「他人の個人情報を配布する」という趣旨の書き込みをして、匿名性の高いSNS「テレグラム」に誘導し、他人のアカウントやクレジットカードの情報などを公開していたということです。

少年は他人の個人情報を20万件ほど保有していて、その一部を公開することで、ほかの個人情報の販売につなげる狙いがあったとみられます。

少年は個人情報の売買などで少なくとも200万円ほどの収益をあげていたということです。

警察は、少年のアカウントから他人の個人情報を入手し、不正アクセスを行った疑いで、6月16日までに当時15歳から19歳の少年3人を書類送検しています。

警察は、ディスコードなどのサイバー空間でアカウントやクレジットカードなどの個人情報が公開・売買されている実態があるとして「少年が手を染めるケースもあるが、れっきとした犯罪で取り締まりの対象。記録は残るので安易に考えないでほしい」と呼びかけています。

06/20(金) 21:01

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