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「大丈夫と思っていたのに」浸水想定地域に追加 水害多発でハザードマップ大幅改訂 札幌市

札幌市の浸水ハザードマップが、ことし大幅に改訂されました。
この改定で新たに浸水想定区域となった地域の住民からは驚きの声も聞かれています。大幅改定はなぜ必要だったのでしょうか?

(長南記者)「住宅街を流れる川の周辺が、今回ハザードマップで新たに洪水による浸水が想定される地域となったんです」

札幌市東区の伏籠川周辺。
実はこの場所、改訂された札幌市のハザードマップで、洪水による浸水想定地域に新たに追加されています。

(札幌市危機管理局 渡辺元さん)「こちらが今回ハザードマップの改訂したものと、

古い従前のハザードマップ。以前は浸水想定がないところでしたが、今回このように浸水の想定が新しく追加されている」
2019年度に札幌市が発行したハザードマップでは、伏籠川周辺では浸水想定がないことになっていますが、最新のものでは0.5メートル以上の床上浸水が想定される「薄い赤色」に。

(住民)「あんまり洪水ってこの辺で聞かないから、大丈夫かなと思っていたんですけれど、こう見たらちょっとあぶないかも」
(住民)「なんかあったら学校に逃げるかと話したことはあるけれど、具体的なことは話せていないので」

ハザードマップ改訂のきっかけとなったのが、2015年9月に起きた関東・東北豪雨。
鬼怒川の堤防が200mに渡り決壊し、20人が死亡しました。

その翌年、北海道でも南富良野町を記録的な大雨が襲い、市街地や農地は濁流にのまれるなど、全国で水害が頻発しています。こうした被害を受け、去年「水防法」が改正され、水害が起こりえると想定される河川の数が拡大しました。札幌市では、伏籠川をはじめとしたおよそ50の河川が新たに追加となり、ハザードマップが大幅に改定されたのです。

(札幌市危機管理局 渡辺元さん)「いままで床下浸水と想定されていたところが、1階まで想定浸水深が高くなったというところもあります。

浸水の想定される区域内にあれば、まずどれくらいの深さになるか確認していただきたい」
新しいハザードマップには、大雨が降った際に下水道で排水しきれずに発生する「内水氾濫」が起こりえる場所も追加されました。

もしものときに備える浸水ハザードマップ。
札幌市は今月中に市内の全家庭に配布する予定です。

(2023年3月28日放送)
  4/17(月)19:08更新