2024年度 第5回 番組審議会議事概要

「圏外絶景 〜北海道で極上のデトックス〜」について

1.日 時:2024年9月24日(火)午後4時00分〜午後5時10分

放送番組審議会photo1

2.場 所  札幌テレビ放送会館 アネックス7階 A会議

放送番組審議会photo2

3.出席者

[審議会委員]
齋藤    一朗     委員長
伊藤  千織     委員
小島    達子     委員
鈴木  博之   委員
村尾    新一     委員
山川  桂祐     委員(以上6名)
          
[会社側代表]
井上     健       代表取締役社長
今村     司       取締役副社長
金子  長雄     取締役 報道局・コンプライアンス推進室担当
木戸    弘士     取締役 制作スポーツ局長
加藤  尚道     執行役員 コンプライアンス推進室長
須藤  剛司     編成局長
越後谷 享史     報道局長

[会社側参与]
平山  大策     制作スポーツ局次長兼制作部長

[特別 出席]
鶴       裕樹     制作スポーツ局制作部担当部長

[事 務 局] 
渡邊  泰徳  番組審議会事務局長
鈴木  圭介      番組審議会事務局
千葉  雅子      番組審議会事務局

4.議題

(1)「圏外絶景 〜北海道で極上のデトックス〜」
(2)10月改編・BPO報告・視聴者対応状況について
 

5.議事の概要

2024年度第5回番組審議会が9月24日に開かれました。議題の7月21日に放送した
「圏外絶景 〜北海道で極上のデトックス〜」について各委員から以下のご意見を頂きました。
◇白老シーンの後半になり、ヤーレンズの二人が無謀かつ必死で深い森を進み、沢を登る姿
を見ながら、壮絶な思いをして頑張った人だけがたどり着ける美しい風景があるという
想いが湧いてきて、これは多くの視聴者に通じるメッセージになると思った。
◇知床のシーンではその前の白老篇ほど過酷さが無く、トム・ブラウンのお二人の余裕を感
じさせる落ち着いた行動に安心した。併せて、バラエティ番組としての笑いどころとして
も面白く見ることができた。
◇「圏外絶景」という新しい言葉や概念を生み出した点がこの番組の一番の核であり、斬新
さとともに、この番組の魅力のすべてを表していたと思う。
◇携帯のない生活をしてこなかったのでこの景色を見られるのは財産、と語った芸人エルフ
の荒川さんの言葉は心地よく、また、表情も当初圏外に赴く前の不安なものから次第に堂々
と変化していった点で、今回の番組コンセプトを最も体現している人だった。
◇集落最後の住民として一人で暮らしておられる 94 歳の方が非常に印象的だった。発言の
一つひとつが金言で重みがあり応援してくれる多くの人がいるから成り立っていて、その
ために毎日生きている、とのお話は深くて含蓄があった。
◇北海道にはこのようなガイドブックには載っていない素晴らしい圏外の絶景があることを
紹介することで、今北海道が取り組もうとしているアドベンチャートラベル、つまりオー
バーツーリズム対策にもつながってくるのではないか。
◇訪れた全ての所できちんとガイドさんがついていることも、見ている側に安心感を与えて
いた。「専門家により安全を確認して撮影している」ことや、訪れることができる期間の
注釈テロップがあったのも良かった。
◇55分間で三か所のシーンを取り上げたこともあり、やや駆け足感があった。絶景を見せるシー
ンを増やすなど、もう少しメリハリをつけられると尚良くなったのでは、という気がした。
◇やはり圏外というのは危険が伴うので、不用意な観光客やオーバーツーリズムによる自然
破壊を防ぐ意味で、番組のエンドでもよいので注意喚起を促す情報提供のテロップがあっ
てもよかったと思う。
◇北海道の知られざる風景をピックアップし、バラエティ番組に仕上げるSTVの制作力を
高く評価したい。
◇三度の飯よりWi₋Fiというエルフの荒川さんが、圏内(スマホ)に浸っている生活を
見つめ直すことができたとのコメントは、スマホ依存に陥っている人が多いと言われる
今の視聴者にとっても考えさせられるきっかけとなるシーンだったのではないか。
◇絶景番組は数多あるが、引き続き価値のある絶景を探し出し、独自のコンセプトやストー
リーでの楽しい番組作りを今後も期待する。

このほか「下期番組改編」「10月の主要番組放送予定」「7月〜9月の視聴者対応」の
説明、および「BPO報告」を案内して終了しました。