札幌テレビ 番組審議会

  • 番組審議会とは、放送法で「放送事業者は放送番組の適正を図るため、放送番組審議機関を置くものとする」(放送法第6条)と設置を義務づけられた機関です。
  • 札幌テレビ放送では、ほぼ毎月1回ずつ年に10回、番組審議会が開催され、テレビの放送番組の内容や放送に関する問題について審議が行なわれています。
  • 番組審議会でのご意見は、番組モニターの方のご意見とともに、STVテレビで毎月第2日曜日放送の「ハイ!STVです」でもご紹介していますのでご覧ください。

「どさんこドキュメント ひとりじゃない」について

1.日 時:2025年1月28日(火)午後4時00分〜午後5時10分

放送番組審議会photo1

2.場 所  札幌テレビ放送会館 アネックス7階 A会議室

放送番組審議会photo2

3.出席者

[審議会委員]
赤尾  洋昭   副委員長
伊藤  千織     委員
小島    達子     委員
鈴木  博之   委員
村尾    新一     委員
山川  桂祐     委員(以上6名)
          
[会社側代表]
井上     健       代表取締役社長
金子  長雄     取締役 報道局・コンプライアンス推進室担当
木戸    弘士     取締役 制作スポーツ局長
加藤  尚道     執行役員 コンプライアンス推進室長
須藤  剛司     編成局長
越後谷 享史     報道局長

[会社側参与]
平山  大策     制作スポーツ局次長兼制作部長

[特別出席]
山谷     博       制作スポーツ局制作部CP(専門部長)

[事 務 局] 
渡邊  泰徳  番組審議会事務局長
鈴木  圭介      番組審議会事務局
千葉  雅子      番組審議会事務局

4.議題

(1)「どさんこドキュメント ひとりじゃない」
(2)BPO報告・視聴者対応状況、他について
 
 

5.議事の概要

2024年度第8回番組審議会が1月28日に開かれました。議題の1月12日に放送した
STV制作「どさんこドキュメント ひとりじゃない」について、各委員から以下のご意見を
頂きました。
◇TikTok による事前PR、地上波放送、放送後配信の動画(どさんこ動画プラス)、各媒体の特徴
や良さにより、視聴者が番組を多面的に楽しめるという相乗効果が出せていて、期待以上の
中身だった。
◇わずか5 人のSTV 制作チームの良い意味での手作り感が伝わってきた。駅伝の全国大会の各
シーンのハンディカメラや関係者から提供されたスマホ映像は、撮影者や関係者の肉声も入っ
た映像で臨場感が溢れ、結果的に今回の企画趣旨に沿っていた。
◇札幌山の手高校女子駅伝チームの5人が何度も口にしていたのが、「この仲間や家族や周りの方々に
感謝したい」との言葉。若い高校生たちからこうした言葉が実に自然にたくさん出てきたとこ
ろに今回のドキュメントの感動ポイントがあったと思う。
◇見る前は躍動感のない普通に感じる番組タイトルだったが、見てみると「ひとりじゃない」
というのがぴったりだと思えた。
◇陸上は一人で走るものと思っていた高校生アスリートが、仲間と出会って、個性豊かな仲
間たちとチャレンジしていく青春ストーリーという感じが、まるで学園ものの青春アニメ
をリアルで見ているようだった。
◇彼女たちの世代のJポップが多く使われ、佐々木アナのナレーションも少女たちのみずみ
ずしさを後押しするような優しさがあって、番組にマッチしていた。
◇全体の印象としては、これまで見てきたSTV ドキュメンタリーの中では薄味な印象を持った。
30 分番組の中で主人公の石川蘭さんに加え、彼女を慕って集まった他4 人のメンバーに寄り添
いながら素顔や内面を描くという点で、物足りなさを感じた。
◇主人公の石川蘭さんを中心にもっとフォーカスを当て、内面を描いたり、彼女の言葉を
紡いでいったほうが、30 分のドキュメンタリーとしては軸がはっきりしたのではないか。
◇周りの人たちに対する感謝が何度も出てきたが、それを支える大人たち、家族の存在は
すごく大きいなと本編を見て感じた、しかし、あまりそこが深掘りされていなかったと
いう印象を受けた。
◇石川蘭さんの進路、同時に彼女が卒業した後の札幌山の手高校の駅伝はどうなるのか。今後陸上部
にまた新たな女子部員が入ってきそうなのか、など何かこの先の未来が予感できるような情報を
入れた見せ方があっても良かったのではと思う。
◇TikTokや自社配信の動画プラットフォームなど、地上波以外のコンテンツとの連携は、放送局
としてもこれからの時代、本当に重要となっていくということを改めて実感させられた。
◇石川蘭さんの「陸上って一人でやるものだとずっと思っていたけど、陸上競技でこうして仲間
ができたことで、こんなにも頑張れるんだってことを知った」という言葉がとても印象に残っ
た。
 
このほか「11月〜1月の視聴者対応状況」についての説明、および「BPO報告」を案
内して終了しました。

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