札幌テレビ 番組審議会

  • 番組審議会とは、放送法で「放送事業者は放送番組の適正を図るため、放送番組審議機関を置くものとする」(放送法第6条)と設置を義務づけられた機関です。
  • 札幌テレビ放送では、ほぼ毎月1回ずつ年に10回、番組審議会が開催され、テレビの放送番組の内容や放送に関する問題について審議が行なわれています。
  • 番組審議会でのご意見は、番組モニターの方のご意見とともに、STVテレビで毎月第2日曜日放送の「ハイ!STVです」でもご紹介していますのでご覧ください。

「道産人間オズブラウン エゾシカ狩猟に密着 前編・後編」について

1.日 時:2025年6月24日(火)午後4時00分〜午後5時05分

放送番組審議会photo1

2.場 所  札幌テレビ放送会館 アネックス7階 A会議室

放送番組審議会photo2

3.出席者

[審議会委員]
赤尾     洋昭     委員長
内田     純一     副委員長
伊藤     千織     委員
日比     菜月     委員
村尾     新一     委員
山川     桂祐     委員     (以上6名)
          
[会社側代表]
井上       健      代表取締役社長
金子     長雄     取締役 報道局・コンプライアンス推進室担当
木戸     弘士     取締役 制作スポーツ局長
加藤     尚道     執行役員 コンプライアンス推進室長
須藤     剛司     編成局長
越後谷  享史     報道局長

[会社側参与]
平山     大策     制作スポーツ局次長兼制作部長

[特別 出席]
岸        弘        制作スポーツ局制作部担当部次長

[事 務 局] 
渡邊     泰徳     番組審議会事務局長
鈴木     圭介     番組審議会事務局
千葉     雅子     番組審議会事務局

4.議題

(1)「道産人間オズブラウン エゾシカ狩猟に密着 前編・後編」について
(2)B P O 報告・視聴者対応状況について
 
 

5.議事の概要

 2025年度第3回番組審議会が6月24日(火)に開かれました。議題の3月16日および
23日に放送したSTV制作「道産人間オズブラウン エゾシカ狩猟に密着 前編・後編」に
ついて、各委員から以下のご意見を頂きました。 

◇女性ハンターの福山さんの第一印象とハンターとしての実像との良い意味でのギャップ。
身のこなしの他、アスリートのような眼光が映像で捉えられていて惹きつけられた。
◇ナレーションの西尾アナウンサーは、日頃出演されているワイド番組などで見る雰囲気と
は良い意味で全然違っていて、この番組にとてもマッチしていて素敵だと思った。
◇バラエティ要素をふんだんに盛り込みながら、社会問題化している鹿の生息数増加や
ハンターの狩猟活動について、23年度は鹿が73万頭に達し農林業被害額も48億円に及ぶと
いう深刻化を表す数字とともに番組内でしっかり示されていたのが良かった。
◇今回密着した伊藤さんも視聴者も、予想を裏切られるような麗しい若い女性ハンターの
福山さんの登場が意外でもあり新鮮でもあり、女性でもハンターができるのかというこの
テーマに対しての驚きや興味とともに視聴へのフックになっていた。
◇伊藤さんとハンターの福山さんが車中で会話をしていたシーンがとても面白く、えっ?と
笑えるネタも入れたり、最新のお笑い歌手やテレビの話題を出したりしながら、福山さん
の生活感や日常が透けて見えてくるようで、うまい作り方だなと思った。
◇日没までの時間が限られている中、ハンターが番組を成立させるために慌てて鹿を撃って
いるように見えるシーンもあり、視聴者にどう捉えられているのか気になった。
◇番組内で命の循環という言葉がたびたび出てきておりそれもテーマの一つだったと思うが、
命をいただくという根源的なテーマを扱うのであれば、バラエティ番組であっても、もう
少し掘り下げて伝えてほしかった。
◇ハンター狩猟についてもっと全体的なデータ提示もほしかった。ハンター人口がどれくら
いいて、人数自体は減少傾向にあり高齢化が進んでいるとか、鹿を駆除してもジビエにな
る数はまだまだ少ないなど、そうした提示があるとより広がりが出たと思う。
◇今回主役で出演者唯一の道外出身のオズワルド伊藤さんが、この企画を通じてどう面白く
盛り上げていこうかとの意図があったと思うが、彼が次第に真面目に命について考える
ようになっていく様子が見て取れ、絶妙な編集も相まって大変興味深かった。
◇増加する鹿の個体数を減らす必要がある一方、単に命を奪うというアプローチだけでは、
視聴者の方の中でも動物愛護の観点で眉をひそめる向きもあるはずで、鹿の肉を犬用のペ
ットフードにしたり給食に鹿肉を提供したりと、次の命にどう生かすかという点をしっか
り番組で伝えていた点は評価される。
◇真面目な問題をバラエティで取り上げることは賛否両論あるのかもしれないが、今回のよ
うな作り込みができるのであれば、STV には北海道で起きている様々な問題を是非こうし
たバラエティ番組として今後も発信していってほしいと思った。

 このほか「5月〜6月の視聴者対応状況」、および「BPO報告」について説明し終了しま
した。
 
 
 
 
 

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