2024年度 第4回 番組審議会議事概要

「どさんこドキュメント はるの空 〜音のない世界から広げたい〜」について

1.日 時:2024年7月23日(火)午後4時00分〜午後5時10分

放送番組審議会photo1

2.場 所  札幌テレビ放送会館 アネックス7階 A会議

放送番組審議会photo2

3.出席者

[審議会委員]
赤尾    洋昭     副委員長
伊藤  千織     委員
小島    達子     委員
鈴木  博之   委員
日比  菜月   委員
村尾    新一     委員
山川  桂祐     委員(以上7名)
          
[会社側代表]
井上     健       代表取締役社長
今村     司       取締役副社長
金子  長雄     取締役 報道局・コンプライアンス推進室担当
木戸    弘士     取締役 制作スポーツ局長
加藤  尚道     執行役員 コンプライアンス推進室長
須藤  剛司     編成局長
越後谷 享史     報道局長

[会社側参与]
宮本  亮二     報道局次長兼報道部長

[特別 出席]
水谷  潤子     報道局報道部プロデューサー

[事 務 局] 
渡邊  泰徳  番組審議会事務局長
鈴木  圭介      番組審議会事務局
千葉  雅子      番組審議会事務局

4.議題

(1)「どさんこドキュメント はるの空 〜音のない世界から広げたい〜」
(2)BPO報告・視聴者対応状況について
 

5.議事の概要

2024年度第4回番組審議会が7月23日に開かれました。議題の6月30日に放送した
「どさんこキュメント はるの空 〜音のない世界から広げたい〜」について、各委員から
以下のご意見を頂きました。
◇魅力的な人物を掘り起こし、温かいまなざしで映像化する。見ている人たちに元気を与え、
最後には明るい希望が感じられる番組。今後もこうした良質な番組を創り続けてほしい。
◇晴樹さんのお母様が、息子により成長してほしいという願いから、9 歳の時に聾学校から
公立学校に転校させたところに、お母様の強い意志と決断を感じた。
◇番組タイトルの「はるの空」の名前の由来。音がない世界というのはどれだけ孤独なもの
かと考えると身につまされるが、聞こえない世界を知ってもらいたいという晴樹さんの強
い願いが込められていると感じた。
◇たくさんの壁を乗り越えてこられて、実際耳が聞こえない晴樹さん、史恵さんご夫妻の
苦労も描かれている中、家族 4 人のシーンはあくまでごく普通の家庭に見られる幸せな
日常風景として紹介されていて、見ていて心があたたかくなった。
◇晴樹さんは、母親から受けた愛や沖縄の恩師からもらった「前例がないなら自分で作れば
いい」という言葉を講演で伝えていたが、そうした言葉やお母さんの思いをしっかり自分
のものにして、それを他の周りの人に広げていってる人だと感じた。
◇字幕と手話通訳を折り重ねたハイブリッドな翻訳のような形で、映像で丁寧に視覚的に
説明されていた。電車や白樺が出てくるシーンなどは映画のような美しいカット割りにな
っていて、テレビならではの映像の力強さを感じた。
◇晴樹さんの小さい頃の険しい目をしている写真が出てきたが、現在の彼の顔はとても穏や
か。この写真との対比の激しさが晴樹さんの人生の葛藤、成長というものを一目瞭然に表
しているようで、この対比は非常に良かった。
◇春日さん一家に長期密着取材し、結果、ご一家の素の部分を十分に引き出すことができて
いたと思う。いつも思うがSTV の取材先と信頼関係を築くことに注力する強みがあるから
こそ、今回も作れたドキュメントだったと感じる。
◇晴樹さんについてネットで拝見したところ、すごい活躍されている方と分かる。世界一周
したり、仕事も幅広く多くのことをされたり、資格もたくさんお持ちの方。
今回はあえてテーマを絞らず、たくさんあるものから削っていったのではと感じる。美瑛
に移住して起業する経緯も、きっとなにかドラマがあったものと思われ、そのあたりは
一言二言説明があればわかりやすくなったのではと思う。
◇過去のドキュメンタリーの時もそうだったが、障がい者の方に光を当て、その方が周りの
人々に勇気や希望を与え、このように広がりを実現している、という起承転結。ややテン
プレート的な構成に終始されているのではとも感じた。
◇晴樹さんの 2 人のお子さんたちはまだ小さいが、晴樹さんと史恵さん夫妻が子どもたちを
今後どう育てていくか、子どもの成長ぶりも含めてぜひ続編も見てみたいと思った。
 
このほか「8月の主要番組放送予定」「6月〜7月の視聴者対応」の説明、および「BPO
報告」を案内して終了しました。