2023年度 第8回 番組審議会議事概要

「札幌テレビ放送番組基準 及び 同 番組編成方針改正についての答申」 「創立6 5 周年記念番組 世界コトノハ紀行 〜 先住民の誇りをたずねて〜 」について

1.日 時:2024年1月23日(火)午後4時00分〜午後5時25分

放送番組審議会photo1

2.場 所  札幌テレビ放送会館 アネックス7階 A会議

放送番組審議会photo2

3.出席者

[審議会委員]
齋藤  一朗   委員長 
赤尾    洋昭     副委員長
伊藤    千織     委員
小島    達子     委員
平尾  武史     委員
山川  桂祐   委員(以上6名)
          
[会社側代表]
井上     健       代表取締役社長
金子  長雄     取締役 報道局・コンプライアンス推進室担当
岩崎    泰治     取締役 制作スポーツ局長
加藤  尚道     執行役員 コンプライアンス推進室長
越後谷 享史     報道局長
須藤  剛司     編成局長 

[会社側参与] 
山内  康次     ビジネスプロデュース局コンテンツビジネス部長

[特別 出席]
畑野  正視   (株)札幌映像プロダクション 映像事業本部
           制作センター チーフディレクター

[事 務 局] 
鈴木 圭介      番組審議会事務局
千葉 雅子      番組審議会事務局

4.議題

(1)「札幌テレビ放送番組基準」及び「札幌テレビ放送番組編成方針」改正についての答申
(2)「創立65周年記念番組 世界コトノハ紀行」について
(3)今後の主な番組、BPO報告、11月〜1月視聴者対応状況について 

5.議事の概要

2023年度第8回番組審議会が23日STV本社で開かれ、札幌テレビ放送「番組
基準」および「番組編成方針」の改正と、12月16日に放送した「STV創立65周年
記念番組 世界コトノハ紀行 〜先住民の誇りをたずねて〜」について審議が行われました。
最初の議題では、昨年11月番組審議会で諮問した、日本民間放送連盟の放送基準改正
に伴いSTVの番組基準を改正することと、番組編成方針も改正しいずれも4月1日から
施行することについて、「諮問内容は妥当である」との答申を受けました。
次の議題では、昨年12月16日に放送した創立65周年記念番組「世界コトノハ紀行
〜先住民の誇りをたずねて〜」について審議を行い、各委員から以下のようなご意見を頂
きました。
◇アイヌ民族にルーツを持つ主人公・関根摩耶さんの個性が素晴らしい。類まれなコミュニ
ケーション力、カリスマ性、明るい言葉、相手の懐に入る能力の高さなどが番組の質を
高めていた。
◇コトノハ(言の葉)をテーマに世界の先住民族を訪問するという企画そのものが秀逸で
あると同時に、主人公の関根さんのキャラクターも番組の魅力を大きく高めていた。
◇ノルウェーの自然など、空撮映像の良さも見逃せない。映画のような落ち着いた良い意味
で暗めに抑え細部まで緻密に表出された映像が番組に合っており、おしゃれさを感じさせ
る、所謂「今っぽい」映像美を実現していた。
◇世界各地で様々な人たちが大切にしている言葉を紡ぐことにより、言語が消滅するという
ことはどういうことなのかを、堅苦しくなく上手に視聴者に伝えていた。
◇民族間の違いによる分かり合えなさに焦点を絞るのではなく、多様性を認め合った上で
共感を生む構成になっていたことが斬新で、「コトノハ」という言葉をタイトルに入れる
ことで、視聴者が番組に感情移入しやすい作りになっていた点も良かった。
◇オープニングで紹介する言葉は様々な札幌市民の声であったが、後半に登場する、サーミ
やマオリの方々の端的で短い言葉に対して、かるく感じてしまうなど違和感も覚えた。
冒頭でもアイヌ、サーミなど番組主体の方々の声を使うべきだった。
◇松重豊さんのナレーションは安定感があるうえに遊び心にもあふれ、今回の番組主旨や
世界観にも合ったキャスティングだった。
◇骨太かつスケールの大きい番組であり、紀行ものとしても見応え十分。風景、料理、伝統
芸能、工芸品など、初めて見て知るものも多くひきこまれずにはいられない。
視聴後、自分のルーツとは? 自分の故郷のアイデンティティって?等、自身に置き換えて
見つめ直してみたいとの思いに駆られるほどだった。
 
このほか、「2月の主要番組放送予定」、「11月〜1月の視聴者対応」、「BPO報告」に
ついて説明し、終了しました。