エゾシカとの衝突事故が急増 9年連続で過去最多更新 道路の斜面保護する植物がシカ引き寄せ…北海道
10月10日からの3連休、紅葉狩りやドライブに出かける方も多いのではないでしょうか。
いま特に注意が必要なのが、この時期に急増する「エゾシカ」との衝突事故です。
事故を防ぐために注意すべきポイントとは?
見通しの良い直線道路を走っていた乗用車。
すると次の瞬間…
右側から走ってきたシカと激しく衝突しました。
さらに、薄暗くなった夕方の道路でもー
いま北海道内ではエゾシカの生息数が増加傾向で、それに伴い衝突事故も急増しています。
道警によりますと、2025年の1年間でシカが関係した事故はおよそ6700件。
調査を始めた2004年以降で最も多く、9年連続で過去最多を更新しています。
特に10月はシカが繁殖期を迎え行動が活発になるため、1年で最も事故が多発します。
シカとの衝突事故を防ぐためにー
実際に道路を走行しながら専門家に注意点を聞きました。
ポイント①「道路の『ブレーキ痕』」
(帯広畜産大学 浅利裕伸さん)「何もない直線のところにブレーキ痕がついていたりします。そういうところは今までにシカを見つけて急ブレーキを踏んだような形跡だったりしますので」
シカは同じ場所を通る習性があります。
道路にタイヤのブレーキ痕がある場所は、シカの「通り道」になっている可能性があり注意が必要です。
実際にシカと衝突した映像をよく見てみるとー
ぶつかる直前の道路にブレーキ痕が確認できます。
ポイント②「『道路脇』に注意」
シカが森の中ではなく、あえて車道近くに出てくるのには理由があります。
(帯広畜産大学 浅利裕伸さん)「道路の脇に牧草に似た草が割と生えていることが多くて、それが栄養価が高いというのと、常に青い状態で食べやすい、たくさんあるということで道路の周りに来ているんだと思います」
道路の斜面を保護するためなどに使われる植物が、かえってシカを呼び寄せてしまっているのです。
冬に備えて餌を求めるいまの時期は、特に道路脇の草むらに警戒が必要です。
そしてポイントの3つ目はー
(武田記者)「道路脇にシカがいますね。こっちを見ていますが全く動きません」
ポイント③「シカを見かけたら『必ず減速』」
シカには、車のヘッドライトなど強い光を見ると立ちすくんで固まってしまう習性があります。
「近づけば逃げるだろう」という思い込みは禁物です。
(帯広畜産大学 浅利裕伸さん)「人の事故と同じですけれども、ここから何かが出てくるかもしれないという予測を事前にしておく、そして見つけたら減速する、止まるといったことを常に心がけておくということが大事かなと思います」
「シカが飛び出してくるかもしれない」
10日からの3連休では車で遠出する人も多いと思いますが、衝突事故を防ぐためにも慎重な運転とシカへの注意を心がけることが重要です。
