民間放送ガバナンス指針への取り組み

北海道の皆さまから信頼される放送局であるために

札幌テレビ放送(STV)は、STVパーパス「放送局は、創造局へ。〜心を動かす力で北海道に豊かなみらいを〜」のもと、放送局の公共的使命と社会的責任を自覚し、視聴者・地域社会からの信頼に応えるため、「民間放送ガバナンス指針」に基づき、適切な組織運営と内部統制の強化に取り組んでいます。報道・制作・営業をはじめとするあらゆる事業活動において、法令や放送倫理の遵守はもとより、公正性、透明性および説明責任の確保を経営の重要課題と位置付けています。今後も実効性の向上に努め、健全で信頼される放送事業者としての責務を果たしてまいります。

1.公共性の発揮

暮らしに役立ち、正確で信頼性の高い情報の提供を通じて、視聴者の「知る権利」に応えるとともに、「何かあったらSTV」を合言葉に災害時には迅速かつ的確な情報発信を行い、道民の命と財産を守るべき使命を果たしています。また、バラエティ番組や事業イベントを通じて北海道の魅力を道内外に発信し、地域文化の向上に寄与しています。

北海道の情報を届ける自社制作番組

北海道の最新ニュースや暮らしに役立つ生活情報、文化、スポーツ、バラエティなど、多彩な自社制作番組を通じて地域の魅力を発信しています。
主な番組

暮らしと安全を守る災害報道とジャーナリズム

災害発生時や災害発生のおそれがある場合に、視聴者の生命と安全を守るため迅速かつ正確な情報発信に努めています。
また、公正な報道を通じて、地域住民の「知る権利」に応え、健全な民主主義の発展に貢献します。
2025年度の主な取り組み

情報アクセシビリティへの取り組み

視覚・聴覚に障がいのある方や、高齢者の方にも等しく放送を利用していただけるよう、字幕放送や手話放送などの充実を目指し、放送のバリアフリーを推進しています。
字幕放送・手話放送 2025年度実績
番組名放送回数
字幕1×8いこうよ!45回
圏外絶景21回
ANAオープンゴルフトーナメント3日目1回
ANAオープンゴルフトーナメント最終日1回
FISジャンプワールドカップ女子1回
FISジャンプワールドカップ1回
手話ストレイトニュース11(道内ニュース)7回
どさんこワイド179(4部)5回

地域文化・地域経済の振興

北海道各地の魅力を発信し、地域の活性化につなげるため、文化芸術イベント・スポーツ振興・産業支援イベント等を展開しています。
主な事業
老後の暮らしを応援するシニアサポート事業も展開しています。

メディアリテラシー向上への取り組み

未来を担う世代に職場見学や出前授業などを通じ、放送の役割やメディアの仕組み、情報との向き合い方を伝える活動を行っています。
主な活動
  • 小中学生の局内見学受け入れ
    • 石狩市立石狩八幡小学校(2025年6月23日)
    • 岩見沢市立中央小学校(2025年7月1日)
    • 砂川市立中央小学校(2025年7月8日)
    • 帯広市立東小学校(2025年7月9日)
    • 旭川市立北光小学校(2025年7月9日)
    • 帯広市立柏小学校(2025年7月15日)
    • 江別市立江別第一中学校(2025年7月16日)
    • 芽室町立芽室西小学校(2025年7月17日)
    • 秩父別町立秩父別小学校(2025年8月27日)
    • 札幌市立新札幌わかば小学校(2025年12月3日)
  • アナウンサーによる防災出前授業
    • 室蘭市立海陽小学校(2025年9月)
    • 函館市立大森浜小学校、湯川小学校(2025年11月)
    • 札幌市総合防災訓練ステージ(2026年2月)
    • 札幌市立厚別北中学校(2026年3月)
  • 絵本読み聞かせ活動
    • 札幌市立芸術の森小学校(2025年6月)
    • 札幌市立宮の森小学校(2025年11月)
    • 札幌市立石山緑小学校(2025年11月)

2.人権尊重の徹底

番組制作や報道、営業活動を含むあらゆる業務において、個人の尊厳、多様性および人格権に十分配慮し、差別や偏見、人権侵害の防止に努めています。また、社内研修や啓発活動を継続的に実施することによって、人権問題に関する理解を深めながら、人権尊重意識の徹底に取り組んでいます。

STV・STVグループ人権方針

STVグループは、人権を尊重する企業として、グループ全体で人権方針を定めています。

人権相談窓口の設置

人権侵害やハラスメント等に関する相談・通報を受け付けるため、社内および社外に相談窓口を設置しています。相談窓口は、従業員に加え、取引先の皆さまにもご利用いただけます。また、イントラネットへの掲載や館内掲示による社内通知および発注書への記載等を通じて、相談しやすい環境の整備と制度の周知に努めています。

研修会などの取り組み

  • 「STVグループ人権対応実務者会議」の中で、人権問題への理解促進や人権意識の向上に取り組んでいます。
  • 管理職向け、一般社員・スタッフ向けなどのハラスメント研修を定期的に開催し、各人の理解を深めています。
  • ハラスメント実態調査を実施し、各所の問題や組織構造を洗い出し、職場環境の改善や、再発防止に取り組んでいます。

3.法令・社会規範の遵守

社会的責任を果たすため、放送法をはじめとする関係法令の遵守を徹底するとともに、高い倫理観に基づいた事業活動を推進しています。社員一人ひとりがコンプライアンス意識を持ち、放送倫理や社会規範を踏まえた業務遂行に努めています。また、社内アンケート、社内研修などを通して、不正や不適切な行為の防止と健全な企業風土の醸成に取り組んでいます。

番組基準

番組の企画・制作・放送にあたっては、放送法および日本民間放送連盟放送基準に基づき「STV番組基準」を定めています。番組基準を遵守し、公共性、公平性を確保し、視聴者から信頼される放送に努めています。

コンプライアンス推進体制

コンプライアンス体制の強化に向けて、総務局法務・コンプライアンス部を主管部署とし、各部門と連携して法令遵守の推進に取り組んでいます。また、情報共有や研修・啓発活動を通じて、コンプライアンス意識の向上に努めています。
主な取り組み
  • STVコンプライアンス憲章
  • STV個人情報保護方針
  • コンプライアンス担当者会議
  • コンプライアンス情報誌「コンプライアンスNEO」
  • コンプライアンス研修

取引先との適切な関係構築

取引先との公正かつ適切な取引を企業活動の重要な基盤と位置付けています。制作会社やフリーランスを含む取引先との取引においては、関係法令を遵守するとともに、契約条件の明確化や適正な取引慣行の維持に努めています。
また、「労務費転嫁についての取組方針」を公表し、労務費、原材料費、エネルギーコスト等の上昇を踏まえた適切な価格転嫁を推進することで、取引先との持続的な信頼関係の構築に取り組んでいます。

内部通報制度

法令違反や不正行為等の早期発見・是正のため、従業員が安心して相談・通報のできる、内部通報・公益通報制度を整備しています。

SDGsへの取り組み

環境保全や地域社会への貢献を通じ、持続可能な社会づくりに向けた取り組みを推進しています。
主な取り組み
  • 北大&STV SDGsデー
  • TABLE FOR TWOへの協力
  • フードバンクへの食品寄贈

働きやすい職場づくり

誰もが安心して活躍できる職場づくりを目指し、環境整備と制度設計に取り組んでいます。
  • 年次有給休暇取得促進
  • 仕事と育児の両立支援
  • 男性育児休業取得推進

4.透明性の向上

経営情報の開示

視聴者、取引先、地域社会などステークホルダーからの信頼に応えるため、事業活動に関する情報を適切に開示し、透明性の向上に努めています。また、外部から寄せられる意見や要望を真摯に受け止め、事業運営の改善につなげるとともに、開かれた企業風土を維持し、信頼性の向上を図っています。
貸借対照表(2026年3月31日現在)(単位:千円、千円未満四捨五入)
<資産の部> <負債の部>
流動資産 13,110,606 流動負債 2,455,899
固定資産 27,026,009 固定負債 3,243,586
資産合計 40,136,616 負債合計 5,699,485
<純資産の部>
株主資本 29,310,362
資本金 750,000
資本剰余金 89,541
利益剰余金 28,470,822
評価・換算差額等 5,126,769
純資産合計 34,437,131
負債純資産合計 40,136,616
損益計算書(自2025年4月1日 至2026年3月31日)(単位:千円、千円未満四捨五入)
売上高15,336,408
営業利益636,203
経常利益1,000,242
税引前当期純利益1,013,033
当期純利益709,726

番組審議会

番組の質の向上と放送の適正化を図るため、外部有識者による番組審議会を設置しています。

視聴者との対話

視聴者センターを設置し、視聴者の皆さまからご意見・ご要望をお寄せいただいています。
いただいたご意見は番組制作やサービス向上に活用しています。

採用情報

新卒採用およびキャリア採用の状況を公開しています。
  • 2025年度採用実績
    • 新卒6名(男1名 女5名)
    • キャリア6名(男4名 女2名)

5.適切な経営体制の確立

取締役会および監査役会は経営の健全性と実効性を確保する上で重要な役割を果たしています。企業価値の向上と放送の公共的使命の実現を両立するため、権限と責任を明確にした意思決定プロセスによって内部統制体制を確立し、変化する事業環境に的確に対応できる組織運営を推進しています。

2025年度取締役会・監査役会開催実績

区分開催回数
取締役会7回
監査役会6回
社外役員を含む監督体制のもと、コンプライアンス、人権尊重、リスク管理等について継続的な審議を行っています。

今後について

「民間放送ガバナンス指針」に基づく取り組み状況を毎年度公表し、透明性の向上と信頼確保に努めてまいります。北海道の皆さまから信頼される放送局として、これからも公共的使命と責任を果たしてまいります。