灯油高騰!過去10年で最高値 本格的寒さ前に“非常事態” 道民もクリーニング店も悲鳴 北海道
冬の暮らしを支える「灯油」。
本格的な寒さを前に“非常事態”となっています。
価格は過去10年で最も高い水準に。
家庭だけでなく、意外な場所からも悲鳴が上がっています。
10月19日朝、札幌市内で行われていた灯油の配達。
朝晩の冷え込みが厳しくなるなか、灯油の需要が急増しているといいます。
しかしー
(マチの人)「生活するのが大変です。ダウンを着て家の中で過ごす。朝もなるべく布団の中でゆっくり過ごして。そんな状態なんです」
(マチの人)「10年前は100円もいっていなかった」
(マチの人)「北海道は特に死活問題なんですよね。すべて灯油でやっていますから」
30年間、灯油を販売している本田さんも驚きを隠せません。
(本田燃料電器 本田利博社長)「私が商売を始めたときは40円くらいだったが、いまはすでに160円で4倍5倍になってきている。本当に高い。北国なのでこれはもう大変な問題になっています」
石油情報センターが発表した最新の灯油配達価格は、全道平均で1リットルあたり158.2円。
10年前の同じ時期と比べると、およそ2.5倍にまで跳ね上がっています。
中東情勢の緊迫化を背景に、仕入れ価格の高止まりが続いていることが理由です。
北海道生協連とコープさっぽろは先週、国や道に対して、灯油の安定供給などを求める要請書を提出しました。
(北海道生協連 中島則裕会長理事)「暖房を入れるか食費を削るかという話を実際に聞いている」
需要が高まる冬を前に供給不安を解消するため、石油元売り各社に対して出荷制限の解除などを強く求めています。
影響はこんなところにもー
(山岡記者)「こちらのクリーニング店は、洗濯や乾燥などの工程に灯油を使用していて、灯油価格上昇の影響は避けられない状況です」
札幌市内のクリーニング店です。
(イチカワクリーニング 市川博基社長)「大体うちで閑散期で月に2100リットル、繁忙期だと2500リットルは使っている。そもそもボイラーで灯油を使っている。洗濯・乾燥にも使っている」
蒸気を起こす大型ボイラーの燃料だけでなく、石油製品である「ハンガー」や「ビニール袋」などの資材も今後価格が上がる見通しで、経営の圧迫が懸念されています。
(イチカワクリーニング 市川博基社長)「来年春ごろまでには値上げしないと、やればやるほど赤字になってしまう。灯油だと月3万円くらいは経費が上がるので、やはり価格改定をしなければやっていけないと思う」
歯止めがかからない灯油の高騰。
具体的な対策が見通せない中、道内からは不安の声が上がっています。
