備蓄米14万トン落札 価格の改善に期待 道内では早ければ3月下旬にも店頭に並ぶか 北海道
放出される備蓄米の入札が行われ、14万トンが落札されました。
北海道内ではホクレンが、道産の備蓄米1万2450トンすべてをJA全農に応札を依頼していて、早ければ3月下旬にも店頭に出回るとみられています。
(江藤農林水産相)「60キロあたり税抜きで2万1217円」
先ほどの会見で明らかになった備蓄米の落札結果。
落札されたのは15万トンのうちおよそ14万2000トンで、落札平均価格は60キロあたり2万1217円です。
(江藤農林水産相)「かなり低い精米価格になるとご理解いただける。これだけの量がマーケットに出れば当然需給は一定程度改善されて、消費者の方々にもご理解いただけるような結果がうまれることを期待」
道内ではホクレンが入札に参加。
初回の入札対象となった15万トンのうち、ななつぼしやゆめぴりかなどの道産備蓄米1万2450トンすべてを「JA全農」に応札を依頼していますが、全農は落札結果について明らかにしていません。
備蓄米放出で価格の安定につながるのか…
3月2日までの全国のスーパーでの平均価格は3952円と、9週連続で値上がりしています。
小樽港を眺めながらいただくからあげ定食。
小樽地方合同庁舎内の食堂では何回でも無料のライスおかわりサービスが人気です。
(塩谷福祉会 北嶋信哉さん)「食べる方は3回4回おかわりしている方もいたので、すごく嬉しそうにおかわりされるので、そういう笑顔が見られなくなっているのはさみしい」
コメの高騰で3月からライスのおかわりは1回だけ無料に。
定食も50円値上がりしました。
苦渋の決断です。
(塩谷福祉会 北嶋信哉さん)「4月にオープンして仕入れ価格がほぼ倍近くになった。今回の備蓄米の放出で少しでも値段をおさえていただけたらと期待しています」
今後、落札された備蓄米は卸売業者に流れ、早ければ3月下旬にも一部の大手スーパーなどの店頭に並ぶとみられ、コメの価格が落ち着くのが期待されています。
2回目の政府備蓄米の入札は3月中に行われる予定です。