生産量急増の道産サツマイモ 人気商品…販路を広げる動き 「焼きいも」自動販売機の設置する店も 北海道
秋も深まり恋しくなるのが「焼きいも」です。
最近はスーパーなどでも人気商品となり、道産サツマイモの生産量は急増。
海外まで販路を広げようという動きも進んでいます。
寒い季節のおやつとして親しまれてきた「焼きいも」。
最近では濃厚な甘さに加え、クリーミーでねっとりした食感も堪能できる品種も登場。
より人気が高まっています。
(武田記者)「帯広競馬場のとかちむらに来ています。こちらに珍しい自動販売機があります。なんと『焼きいも』と書いてあります」
2025年に登場したのは、なんと「焼きいも」の自動販売機。
価格は1個600円で、「紅はるか」と「シルクスイート」の2品種が販売されています。
(客)「蜜がすごいのでスイートポテトみたいな甘さがあります」
自販機の仕掛け人は大津勇貴さん。
4年前から帯広を中心にキッチンカーで「焼きいも」の販売を始めましたが、人気の高まりをうけて自販機の設置に踏み切ったといいます。
(大津勇貴さん)「夏場は冷やし焼きいもとして食べられたり、20~30年前では考えられなかったようなことが起きているので、それが人気の要因のひとつではないか。北海道のサツマイモのポテンシャルはまだまだ高いと思っていて。温暖化で(サツマイモの)北限が上がってきて、20~30年後には日本の一大生産地になっていると思う」
「焼きいも」の人気などを背景に、道内のサツマイモの作付面積もここ10年で6倍以上と急激な伸びを見せています。
収穫の最盛期を迎えている共和町のサツマイモ畑です。
ここで新たな取り組みが始まっています。
収穫しているのは、ホクレンがカナダから招いた男性たち。
実はバンクーバーを代表する人気レストランの一流シェフたちです。
カナダでの販路拡大を狙うホクレンが、有名シェフたちに道産サツマイモの魅力を深く知ってもらおうと企画したイベントです。
なぜ、道産のサツマイモがおいしいのかー
それは、昼夜の寒暖差が大きいため、甘味を増す「糖化」が早いためと言われています。
(ホクレン 藤塚弘樹さん)「府県産のサツマイモよりも早く糖化するので、11月12月の段階で甘さがのったサツマイモという評価を得ている」
海外の一流シェフたちもその味を高く評価していました。
(ミシュラン一つ星を獲得 ジョエル・ワタナベさん)「アメリカのサツマイモに比べ甘味が強くて食感がいい。水っぽさもなくおいしい」
(人気居酒屋のシェフ 長谷川豪さん)「食べたときの濃厚な甘さはどこの国にもなくて、北海道だけの特別なサツマイモ」
道産サツマイモのカナダへの輸出は、2026年は40トン程度と量としてはまだ少ないものの、今後の販路拡大を狙っています。
(ホクレン 藤塚弘樹さん)「府県産が出荷できていない地域、カナダを新たなマーケットとして、夢を抱きながらマーケット開拓を試みている」
海外の一流シェフも味を認めた道産サツマイモ。
今後海外でも人気が高まり、さらなる生産の増加が期待されそうです。
