37年間湿原の観光をけん引 釧網線ノロッコ号…最後の旅 今シーズンで歴史に幕 JR北海道
道東の雄大な湿原を走る観光列車「ノロッコ号」が、10月10日にラストランを迎えました。
多くの人に愛された列車の、37年間の感謝を乗せた最後の旅を追いました。
車では見ることのできない手つかずの大自然をのんびりと楽しむことができます。
JR釧網線を走る観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」です。
観光列車の先駆けとして走り続けて37年。
車両の老朽化のため、今シーズンでその歴史に幕を下ろすことになりました。
(鉄道ファン)「ラストランをカメラで撮るためにきょうは来たので」
(子ども)「寂しいです」
(武田記者)「いつ撮ったやつですか?」
(石川孝織さん)「昨日です」
(武田記者)「昨日も乗ってきょうも乗るんですね」
鉄道ファンの石川さんです。
その雄姿を目に焼き付けようと、2日続けて乗り込みます。
(石川孝織さん)「窓がドンと開いて湿原の風やにおいを全面に受けられるのはある意味最後かなと思うので、体感したいと思います」
「ノロノロ走るトロッコ列車」が由来のノロッコ号。
ゆったりとしたスピードだからこそ味わえる、北海道らしい雄大な自然が魅力です。
乗客たちはその景色をかみしめるように眺めていました。
(車内アナウンス)「ノロッコ号に向かって手を振るのも楽しみの一つになっているようです。こういった日常もきょうが最後です」
(ガイド)「ノロッコ号、たくさんの笑顔、そして思い出をありがとうございました」
(鉄道ファン)「ラストランにふさわしい最高の天気で。いつも通りの良いノロッコ号」
ラストランを終え、釧路駅に戻ってきたノロッコ号。
(石川孝織さん)「感慨深くて言葉にならないですね。もう走らないんですね」
石川さんはこれまでノロッコ号に関わってくれたすべての人たちに感謝の気持ちを伝えました。
(石川孝織さん)「車内が一体感のあるような不思議な列車だなと。気軽に湿原を感じられる列車がまたあればいいなと思っています」
37年間にわたり、釧路湿原の観光をけん引してきたノロッコ号。
列車はその役目を終えますが、そこで生まれた数々の思い出はこれからも人々の心に残り続けます。
