「偏愛にあふれている」 倉本聰さんの魅力語る参列者 「お別れの会」に多くの著名人 北海道富良野市
2026年9月に亡くなった脚本家・倉本聰さんのお別れの会が北海道富良野市で開かれました。
手がけたドラマなどに出演した俳優らが訪れ、倉本さんとのエピソードを語りました。
(「北の国から」に出演 岩城滉一さん)「『お前はバカだな。お前のバカは癖だからなおらない。病気は薬でなおるけどお前のバカは癖だからなおらない』と言われた。あったかい言葉だと思った」
(「北の国から」に出演 竹下景子さん)「役者として自分を律して自分に厳しくしていくことが大事だと教わった」
北海道を舞台にした代表作「北の国から」などで知られ、9月に91歳で亡くなった脚本家・倉本聰さん。
11月3日に富良野市でお別れの会が開かれ、倉本さんの作品に出演した俳優など多くの著名人が参列しました。
中には倉本さんを「恩人」と語る、この人の姿も。
(俳優 小野武彦さん)「51年前に俳優をあきらめて、ある職場に勤めることになっていたときに、1本の電話が鳴って、それが先生からの電話で、あの電話がなかったら僕はいままで仕事を続けられなかった。そういう意味では本当に感謝してもしきれない恩人」
富良野に移住し、俳優や脚本家を養成する「富良野塾」を立ち上げた倉本さん。
熱血指導の末にたどり着いた境地をこう表現していました。
(倉本聰さん)「(演技には)技術と心が必要なんだけど、技術を心が超えているときは人を打てるんですよ。だけど大人になるとどんどん技術に走るでしょ。その技術に心が追い付かなくなるんですね。そうするとうまいけれども打たない役者だなっていうよくない役者になってしまうケースが多い」
(「昨日、悲別で」出演 天宮良さん)「俳優は技術で演じることは大事だが、技術よりも常に気持ちというか心が上回っていなければだめだと、気持ちで芝居をしなさいというのがいまでも私の中には根強く残っている。とにかく休むな間を空けるな、ライターも俳優も休んでしまうと一番いい状態に戻すのに時間がかかるから、休まず努力をずっと毎日毎日続けていきなさいということは非常に口酸っぱく教えられてきた」
映画監督の是枝裕和さんも駆け付け、倉本さんの魅力を語りました。
(映画監督 是枝裕和さん)「倉本さんが書かれているものは、しくじってしまった人への執着というか偏愛にあふれている。そこが本当にすごいと思うし、どうでもいいような話で1時間ドラマを作るので、その見事さは自分が脚本を書くときのお手本になっています。教科書みたいな」
飾らない言葉で表現を突き詰めた倉本さん。
残したメッセージは多くの人の心に刻まれ、次の世代へと受け継がれていきます。
