札幌でオスジカの目撃相次ぐ 注意点と遭遇した時の対応は いまが繁殖期…ダニにも注意 【フカよみ】
ここ数日、市街地でのシカの目撃が相次いでいます。
きょう(2026年10月21日)、北区新川の住宅街で、視聴者からシカの映像が寄せられました。撮影者は、北区新川の住宅街でシカを見たのは初めてだということです。
20日は、札幌市中央区や西区、19日は東区でも目撃されました。
連日の目撃は立派な角を持つ「オスジカ」が中心
なぜここ数日、オスジカの目撃が相次いでいるのかについて、専門家に話を聞きました。
専門家は「市街地近郊でエゾシカがたくさん営巣し、すみかとしてしまっている実情が前提にある」と指摘します。
季節的な要因としては、「今の時期がエゾシカにとって繁殖期であることが考えられる」ということです。
オスジカは山の中でメスジカを追いかけ回し、広範囲を移動します。
その中で、「市街地の方まで飛び出してきてしまったオスがいるのだろう」と専門家は話します。
特に今の季節は繁殖期のため、非常に興奮しやすい状態になっています。
刺激を与えると突進することもある
専門家によると、シカが人間に積極的に襲いかかってくることはありません。
しかし、刺激を与えてしまえば、角を振りかざして突進してくることもあります。
1歳~2歳になれば、車のバンパーをへこますどころか、フロントガラスを突き破って中に突っ込んでくるほどの体重があるということです。
体に“大量のダニ”を抱えるという意外なリスク
さらに、意外なリスクもあります。
専門家は、シカは体に大量のダニを抱えていると説明します。
シカが移動したところは、ダニだらけになってしまうということです。
そのため、市街地の公園でシカをよく見かけるようになった場合は、ズボンの裾などに気をつけた方がよいといいます。
ダニは感染症のウイルスを媒介するものなので、その点にも注意が必要です。
歩行中に遭遇したら…後ろに下がって距離を取る
では、遭遇してしまったらどうすればよいのでしょうか。
専門家は「歩いているときに出会った場合は、そのまま後ろの方に下がって距離を取ることが重要」と話します。
シカは、さまざまな小さなものにも非常に敏感に反応します。
シカの前に回り込もうとしたり、スマートフォンで写真を撮ろうと近づいたりすることは危険です。
車で走行中に出会った場合は、1頭だけに目がいっていると、別のシカが横からぼうっと出てくることもあります。
そのため、1頭しかいないと思い込まずに、最徐行でやり過ごしてほしいということです。
市街地でシカに遭遇した場合の対応
改めて、市街地でシカに遭遇した場合の対応を整理します。
運転中は、最徐行が大事になります。
そして、クラクションを鳴らさないことです。刺激を与えてしまうことになるためです。
ライトのハイビームなども刺激になるため、まずしないようにします。
シカがどいてくれるまで待ち、やり過ごすことが大切です。
歩行中についても同じことがいえます。
静かに後ろへ移動し、刺激を与えないことがポイントになります。
「シカだ、シカだ」と大きな声を上げてしまうと、刺激になります。
近づきたくなる気持ちがあるかもしれませんが、刺激を与えないためにも、後ろに静かに移動してください。
公園でシカを見かけた後も…ダニに注意が必要
公園などでシカを目撃した後も、注意が必要です。
シカはダニを大量に生息させています。
散歩中の人はもちろんですが、シカが通った後の公園は子どもたちが遊ぶ場所にもなります。
感染症にならないためにも、そこがシカがダニを大量に生息させている場所であると理解することが大事です。
市街地は捕獲が難しく、シカにとって住みやすい場所に
専門家は、「市街地は捕獲が難しい」とも話していました。
銃は発砲できないため、捕獲が難しく、そのため、シカにとって市街地は住みやすい場所になってきているということです。
繁殖期は雪が積もる前までとされていて、11月下旬ごろまで注意が必要です。
