“名物”の駅そば店主も懸念 黄色線区の存続でJRが説明 国と道の主体的関与で新たな協議へ 北海道
JR北海道は8つの赤字区間「黄色線区」について、存続策の1つとしていた上下分離方式の撤回を沿線の自治体に説明しました。
自治体からは前向きに受け止める声が聞かれた一方、地元負担への懸念も出ています。
黒い麺が特徴の音威子府そばです。
JR音威子府駅構内で提供しているマチの名物。
列車に乗って全国から観光客が訪れます。
(東京からの観光客)「そばがおいしかった。北海道はそばの実がおいしいからやはり違う」
音威子府村を走るJR宗谷線。
しかし、名寄から稚内までの間は深刻な赤字に直面しています。
JR北海道が単独では維持困難とする8つの区間=黄色線区。
8区間の赤字額は、あわせて155億円に上ります。
(駅そば音威子府 竹本修さん)「宗谷線に乗りに来る観光客はたくさんいて、楽しみに来てもらっている。北海道の鉄道の在り方として新しい方向性を出してくれないと」
黄色線区の協議をめぐって、10月2日に新たな動きが…
(JR北海道 綿貫泰之社長)「上下分離を協議のテーマとした結果、各方面から厳しい意見を頂戴することになってしまった。この間、協議をすることができなかったことを深くおわび申し上げます」
JRが沿線の自治体を対象に説明会を開催。
リモートも含めて51市町村の首長らが出席しました。
JRがすべての沿線自治体を対象に説明会を開くのは、4月以降初めてです。
JRは9月、存続策として提案した「上下分離方式」を撤回。
自治体が線路などの保有・管理を担い、JRは列車の運行に専念する仕組みです。
説明会では今後、国と道が主体的に関与する新たな協議会で議論する方針が伝えられました。
(厚真町 宮坂尚市朗町長)「ようやくさまざまな機関が腰を上げたと思う。精力的に話し合いできる土壌が整ったと、前向きに受け止めている」
一方で、地元負担への懸念も…
(北見市 辻直孝市長)「今後の議論が地元の負担を前提とすることなく、地域の実情や意見を踏まえながら進められることを国に求めたい」
財政難に直面する北見市。
さらなる費用負担は容易ではありません。
(北見市民)「北見市もたないですよね。国が維持するという補助金を出さないと」
(北見市民)「北見が負担なしというわけにはいかないと思うが、国で補助してもらいたい」
JR北海道は国から今年度末までに抜本的な改善方策を取りまとめるよう求められています。
(JR北海道 綿貫泰之社長)「これまで議論して行ってきた利用促進やコスト削減も検証しながら、さらに深ぼりできることを見つけて3月まで取りまとめられるよう進めていきたい」
いよいよ再開される黄色線区の協議。
初会合は10月9日に開かれる予定です。
