Dr.トーコのラジオ診療室

番組紹介

 医療法人社団H・N・メディックの院長、遠藤陶子先生に、健康にまつわる話、
特にご専門の腎臓の病気や透析療法について分かりやすくお話いただく番組です。

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プロフィール

  • 遠藤陶子先生
遠藤陶子先生
医療法人社団H・N・メディック 理事長・院長
医学博士

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11月29日「タンパク質とは?」

2020年11月29日(日)

11月29日「タンパク質とは?」

  • 陶子先生、山本さん
陶:今回のテーマはタンパク質です。三大栄養素について、1つの栄養素につき1週を充ててじっくり紐解きましょう、ということで、前回の放送では炭水化物についてお話しました。今日は第二回でタンパク質について掘り下げよう、というわけです。前回の予告でタンパク質の「タンパク」とは何でしょうというクイズを山本さんに出してみましたがいかがでしょうか?
山:タンパク質から「質」を取ると…途端に「?」になります!これあのー、「あなたは、タンパクな人ですね」のタンパク…淡白、じゃあないですよね?
陶:じつはそうお答えになる患者さんは多いです。答えを多数決にしたらこれになるかもしれませんが…
山:あと、タンパク質の多い食べ物を思い浮かべると、ササミとか、お豆腐とか、薄味のものが浮かびますから、そこに何かヒントがあるのかな、と思ったりしました。
陶:うーん、残念!それをいったらば、肉汁したたるステーキだってタンパク質なのでね、淡白なものだけじゃないんですね。というように、たまたま、あっさりしている「淡白」というのと、タンパク質のタンパクは音が一致しているだけで、関係は…ないです。じゃあ何なの?と言うと、「卵白」、卵の白身が語源のようです。
山:え、意外です。なぜ卵白なんですか?
陶:卵白はタンパク質が豊富だから、ということのようです。英語でタンパク質は proteinと言いますね。英語のプロテインの語源を調べてみたんですが、ギリシャ語の proteiosという言葉、一番大事なもの、第一のものという意味のようです。
山:一番大事!タンパク質は一番大事ですか!?
陶:三大栄養素として、3つに優劣をつけることは出来ないので、その3つの中で一番!という話にはならないのですが、体を構成する成分ということを考えると、とても大切です。筋肉とか臓器はおもにタンパク質で出来ているので。
山:なるほど、タンパク質が不足すると筋肉がおとろえて動けない、ということを以前の放送でも触れていただいたことがありました。
陶:その通りです。角田先生をお呼びした回でしたね。筋肉がやせ衰えてしまうことも原因の一つであるという、フレイルなんていう言葉も出てきました。
山:衰弱、という意味でしたか。タンパク質を口から摂取することが、自分の筋肉を保って生きていくためにはとても大切ですよ、と教えて頂きました。
陶:そうです。この先はじゃあタンパク質を消化して吸収するお話だったり、食物に含まれているタンパク質はどこからきているの?というお話にもっていきたいのですが…先週の炭水化物の放送を聞いたかたから「難しい!」という声もありましたので、今週のタンパク質のお話はもっと噛み砕いていこうと思います。肩の力を抜いていきましょう!
山:はい、お願いします!
陶:まず、先ほども触れましたように、タンパク質はからだを構成する成分です。筋肉、皮膚、内臓、このあたりは主にほとんどタンパク質で出来ています。
山:じゃあ人体はほとんどタンパク質じゃないですか!
陶:そうですね、すごーく単純にいうと水とミネラル(骨)を除くとほとんどタンパク質と言っても過言じゃないですね。
山:それは体を維持するためには本当に必要そうな感じがします。
陶:新陳代謝していきますから、今のからだを維持するだけでも、体を構成するタンパク質の源は口から入ってこないとだめですね、原材料として。そこで避けて通れないのが、消化酵素のお話です。おさらいしましょう。はい、山本さん、消化酵素とは、何だったでしょう?
山:先週のお話でしたね!消化酵素は「ハサミ」でしたよね!食べ物を分解して使える形にする。エネルギー源にしたり、体をつくる材料を取り出したりするためのものでしたよね。あ、ということはタンパク質の場合に置き換えると、まさに体をつくる材料を取り出す、というのが大切ということでしょうか。
陶:その通りです。タンパク質を食べて、タンパク質を作るんです。でも、そのままの形では使えないんですね。
山:酵素というハサミで切って細かくしてから、その細かくなったもので自分の体を作っていくというイメージですか?
陶:その通りです。まさに、使える形にするということが大事なんですよ。酵素はハサミ、という話、ちょっと難しくなって恐縮なのですが、タンパク質の場合には、ちょっと刻むとペプチドといって短めのタンパクになります。もうこれ以上切れないよ、というところまでみじん切りにすると、アミノ酸になります。
山:アミノ酸、聞き馴染みがある言葉ですよね。タンパク質のいちばん小さな形がアミノ酸、ということなんですね。
陶:そうなんです。レゴっておもちゃがありますよね。あれのピースみたいな感じかもしれません。レゴで車を作ろう!なんてうちの4才児が最近遊んでいますが。
山:私もよく小さい頃遊びました!凹凸のあるブロックを組み立てて、おうちを作ったりするやつですよね!
陶:あのレゴの1ピース。小さなあの1つがアミノ酸だと思ってください。
山:昨日作った車をバラバラにして、今日は飛行機を作りましょう、という感じに作り替えていけるものですもんね。
陶:そうなんです。何を作るにも、あの1つ1つのブロックがないと出来ませんよね。
山:そう考えると、アミノ酸はすごく大事です。
陶:ね、大事でしょう。レゴの話に戻りますけれど、たとえば、ジャンボジェット機をレゴで作ろう!と思ったとき、設計図が必要ですよね。
山:ふつうは何も見ずには作れません。
陶:生き物の体もそうで、どのアミノ酸をどう組み合わせたらどういうタンパク質が出来て、最終的には臓器や筋肉を組み立てましょうよ、という設計図が、なんと、DNAなんです。
山:アミノ酸の組み合わせ方が書いてあるんですか?
陶:そのとおりです。ひとつひとつの細胞にその設計図が備わっていて、アミノ酸をつなげてペプチドにして、タンパク質にして、ということで(消化とは逆の流れですね)、私達の体はできあがっています。
山:DNAが身体のおおもとの設計図!タンパク質を切って切ってアミノ酸になったひとつのブロックのピースを、またふたたび組み立てるための頭脳的な役割を果たしてくれているということですか。
陶:そうなんです。アミノ酸とかDNAって聞いたことはあるけど、こうして流れをお話すると「え、そういうことなんだ!」とあらためての理解に繋がるかなと思って話してみました。体を構成するタンパク質の話ばかりしてきましたが、「機能性タンパク質」といって「役目を持っている、はたらくタンパク質」というのもいます。
山:なんか会社組織みたいにいろんな役目の人がいるんですね!
陶:そうですね、使命をおびて体を巡ってくれています。実は、酵素そのものもタンパク質ですし、あとは耳なじみがよいところでいうとホルモンとか。
山:タンパク質がないと我々の体は成り立たない!というのがじんわりわかってきました。
陶:さて、先週は炭水化物が生むエネルギーの源は、植物の光合成だ!という話で終わりましたが、タンパク質はじつは…空気中の窒素が植物に取り込まれることで主成分ができています。
山:えー!またもや!終盤に突然意外な情報が…!
陶:よく、豆にタンパク質が豊富という話がありますよね。
山:はい、大豆は畑のお肉とかいう言葉もありますね。
陶:あれは根粒菌という菌がマメ科の植物の根っこにあって、土壌の窒素をタンパク質にかえているわけです。そしてその土壌の窒素はもともと空気中にあるんですね。空気中の窒素を原料にしたものを化学肥料というんですね。
山:化学肥料って、そういうものだったんですね!…またしても、理科の授業になってきましたけど…おもしろいですね!
陶:ハーバー・ボッシュ法といって、「水と石炭と空気からパンを作る」と表現されるような技術があります。この技術を用いることによって空気中の窒素を肥料にかえて土壌を豊かにすることができてから、人間の人口は増えたんですよ。農作物を作る、ということはその土地に生きる人を養うということなんです。農家の皆さんが作物を作ってくださるということは、人間社会の基本なわけで、だからこそ第1次産業といわれるわけです。
山:私達の身体の第一次産業も、大事にしないといけないですよね。三大栄養素、壮大なお話、しっかりこれからも学んでいきたいと思います。

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