加藤さんと山口くん

第67回 2022/1/9

2022年1月9日(日)
  • 加藤さんと山口くん
2022年も始まりましたが、2人はまだ2021年の"鍋忘年会"の世界にいます。3つのボードゲームとカードゲームを終え、スッタフも交えて「たち鍋」を囲みます。ちなみに「たち」とは、マダラの白子のことで北海道特有の呼び名。本州では「きく」とも。鍋やおでんにすると、うまいんだな、これが。

加藤:1年振り返って、良い経験させてもらいましたよ。

山口:それは僕の方も。加藤さんがいなかったら、ボク潰れてましたよ。このコロナ禍。

加藤:なにが?

山口:加藤さんと話してなかったら、こうやって、話す人がいないから…。

加藤:じゃぁさ、来年(2022年)、もっと外出ようよ、ホントに。山口くん。

サカナクションとして楽曲の制作で、ただでさえ家に籠もりがちの山口にとって、この『加藤さんと山口くん』の収録で加藤と話しをすることは、とても貴重な時間だったようです。

山口:(中略)加藤さんって、何というのかな、ずるいじゃないですか。考え方が。

加藤:うそぉ?

山口:僕の言うずるいというのは、ずる賢いという意味じゃ無くて、なんか「こうすればいいじゃん」って言う、ポッと言うことが「そりゃ、そうなんですけど」みたいなことを言うんで。

加藤:まぁまぁ、確かにそうなんだよねぇ。自分でも、そう思う時があるんだよ。身も蓋もないこと言う時があるんだよね。

山口:でも、その通りなんですよ。だから「そうするためには、どうしたらいいだろう」みたいなことを考えることは、コロナ禍の中で、僕にとって新しかったんですよね。どうしても今までは、自分のテーブルで、自分の理屈で戦略的にとか、作為的にとか考えていたけど、「もっと単純なんじゃないかな」っていうか、それに気づかされたし。

山口:あと、真面目な話、「加藤さんだったら、どうするかな」とか「加藤さんなら、何て言うかなとか」って、めちゃめちゃ考えるんですよ。

加藤:あ、そう。

山口:特に初めての場所に行くときとか、初めての人に会うときとか、僕すごく、加藤さんをコピーしますよ。

加藤:マジで? 自分でなんか、想像つかないな。

山口:メチャメチャ加藤さんのこと、観察してるから。

ネット記事やスポーツ紙などで「加藤浩次」の名前を見ない日はなかったというくらい、世の中の耳目を集めていた2021年の加藤ですが、いちばんの加藤ウォッチャーは山口くんだったようです。確かに山口が『スッキリ』に出演した時は、いつもの「サカナクション・山口一郎」とは違うのは、テレビ越しでも明らかに判りましたから。

日本のミュージックシーンに新しい扉を開こうとしている「アダプト」プロジェクトを進行中の山口。生み出される楽曲の中には、加藤との深いコミュニケーションの影響が感じ取れる部分が現れるのかも知れません?!。
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