LIVE HOUSE タムラジオ

第47回“DoYou名言集”

2019年3月15日(金)

「怒りを笑いにできるだけ幸せだと感じます」byつぶやきシロー

つぶやきシローさんは、あるあるネタのはしりというか
みんなの心の隅っこに薄っすらと、でも確実に存在するような
日常なあるあるネタを栃木なまりの声でつうやくそんな芸人さんです。

見たことある人はわかると思うんですけど
つぶやきシローさんはとってもソフトで
そしてどっか陰りのあるキャラクターなんですよね。

要は怒りを前面に出しているような芸人さんではないんです。

で、その怒りとは程遠そうなつぶやきさんが、
とあるインタビューでなんで20年以上も
こんなにたくさんのあるあるネタが思い浮かぶんですか?
という問いにこんな風に語るんです。

「俺のネタってムカつく時という始まりが1番多いんです。
怒りを根源としたのはウケやすいんですよ。
それに年をとっていくと怒りが増えていくんです。
だからどんどん浮かんでくる。
俺、40歳を過ぎたらムカツクねぇなんて言わないと思っていたけど
年をとるごとにどんどんムカつく事が増えていっているんだよね。
でもね、1人でムカつくよねと言っているのが
俺にとっては漫談なんです。
だから怒りを笑いにできるだけ幸せだと感じます」

なるほど!

僕も思うんですけど、大人になって年をとったら
イライラしたりしなくなるのかと思っていたんですけど
そんなことないんですよね。
普通にね、うるせぇーバカヤロウと思うような事とか
腹立つなーと思うこともね、けっこうあるんです。

で、思うんですけど人ってなんらかの理由をつけて怒りたいんだと思うんですよ。
食欲、睡眠欲とかと同じで怒り欲というのもあるんだと思うんですよね。

そういう動物だと思うんです。
だから怒るっていうのは若かろうか年とろうが生きている限りなくならない。
まぁ普通の事なんだってことですね。
でもね、年をとって経験を積んでいくと
それを発散してスッキリする方法をそれぞれが身につけていくんじゃないかなと思うんです。

他にも最近、この怒りについて人の語っている言葉に目がいくんです。

例えば、作家でありミュージシャンでもあるアーティスト中原昌也さんの言葉
「怒りを信じろよ」とか、
今、日本に来ているサッカー選手 フェルナンド・トーレスを育てた
名匠ルイス・アラゴネスさんの言葉
「お前は怒るとより良いトレーニングが出来る。
プレイ出来ていないんだったらまず自分に怒れ!それだけの理由があるはずだ」とかね。

中原さんの言葉からはその怒りを自分自身の創作活動の源としている事が伺えるし、
アラゴネスさんの言葉は、その人のイライラを自分自身に向けて
自分の気持ちを炊きつけろという叱咤激励にも聞こえてきます。

怒るという事からはどのみち逃れられないのなら、
怒りをうまいこと発展させる。

で、つぶやきさんの場合はそれを自分の笑いに変えるという
発展のさせ方だったという事ですね。

僕もきっとバンドでライブをやることが
そういうものを吐き出す事になっているんだろうなと思います。
何かに対して具体的な怒りをぶつけるような曲を
そんなに歌っているわけじゃないんですけど、でも歌う時、音を鳴らす時に、
喜びや悲しみやその他あらゆる感情の中にきっと怒りも含まれていて
それを爆発させているんじゃないのかなと思います。

怒りにもきっと色々あるんですけど、
相手を見下す為だけに人に怒りをぶつけるというのは僕は嫌なんです。

人が怒る事は日常的に普通の事で、そ
れをうまいこといいエネルギーに変える事って
出来るんじゃないかってこのつぶやきさんの言葉を聞いて思いました。

 

素晴らしいシンガーソングライター折坂悠太さんの曲。

使っている楽器はフォークって感じだけど曲はジャジーでファンキー。
歌声や節回しにロックンロールを感じます。
今年のライジングサンにでも出たらいいなと思います。

 

M「逢引」(折坂悠太)

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