LIVE HOUSE タムラジオ

第57回“DoYou名言集”

2020年1月17日(金)

「オレにはゴールで感動は与えられない。けどオレだから与えられる感動があるはずだ」byジェンナーロ・ガッドゥーゾ

ガッドゥーゾさんはイタリアのサッカー選手です。
ACミランという赤黒のストライプでお馴染みのチームで活躍していました。
本田圭佑選手も一時ACミランにいましたよね。

今はガッドゥーゾさんは選手を引退して
同じくイタリアのナポリというチームで監督をやっているそんな人物です。
「オレにはゴールで感動は与えられない。けどオレだから与えられる感動があるはずだ」
この言葉からもわかるようにサッカー選手なんですけど、点取り屋のFWでもないし、
テクニックで魅せつけるMFでもない。
彼はディフェンシブMFというのかな、守備的MFですね。
真ん中らへんにいて相手の攻撃を未然に防ぐ。
で、攻撃的な選手に渡す。
そんな役目の選手です。
とても地味な役目ですよね。
なんだけど、彼はとても記憶に残りそしてファンに愛された選手でした。
なんでかっていうと、とにかく気合がすごい!
気合で守る。気合で奪う。競り合いでは絶対に負けない。
ボールを奪われたら死ぬ気で追いかけて奪い返す。
付いたあだ名は「狂犬」。
で、オレのプレイで感動させてやるんだって言ってるんですからね。
もうこれはかっこいいでしょ。

FWとか攻撃的MFのポジションの選手にはエゴイストタイプって多いんですよ。
オレがオレがっていう選手。
でも地味な役割の守備的MFでこの負けん気。
そして気合いというのがとてもかっこいいなと思うんですよね。

団体競技とか集団でやるスポーツ…スポーツに限った事ではないんですけど、
人が集まってやるということにはそのチームを構成する人々にそれぞれ役割があって、
それを各自が自覚してチームというものが作られる。
これが一般的でだいたいそんな感じだと思うんですけど。
でもチームを俯瞰して客観的に見てその役割の中に自分をはめこんでいって
チームが綺麗に出来ているというよりも
自分はこうだと決めたことをマックスでやりきっている、
そういう人が集まって何か歪なんだけど形を成しているチームっていうほうが
僕は好きなんですよね。
そのほうがグッとくる。
役割とか役目にこだわり過ぎてその人自身が消えちゃってる
個性が消えちゃってるチームっていうのはつまらないんだよな。
だからはみ出る部分があっていいと思うんです。
最初からある綺麗な理想の形の中に人を押し込めていって
チームの形にするんじゃなくて、
集まった人のマックスやりきったものを組み寄せたものが
そのチームの形っていうのかなぁ。
だから当然歪になるだろうし、
チームを構成する人によってそのチームの1番いい形なんてものが
変わっていくもんだと思うんですよね。
僕はそういうものが好きだし、
そういうものが見たいなっていうのを
このガッドゥーゾさんの言葉
「オレにはゴールで感動は与えられない。けどオレだから与えられる感動があるはずだ」
を聞いて思いました。

 

 

M「囚われもの」(SCOOBIE DO

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