LIVE HOUSE タムラジオ

第60回“DoYou名言集”

2020年5月15日(金)

「人はいつもベストの道を選択できているわけではない」by高田純次

今回の名言は思想家や哲学者ではなく適当男、タレントの高田純次さんの言葉です。
良いですね。適当男って実はかなりかっこいい呼び名ですよね。
そんな高田さんが職業を転々として最終的に
タレントになるまでを振り返る話しをしていまして
それについての想いをこんな風に語っていたんです。

「他人からみればあっちへ行ったりこっちへ行ったりフラフラしているように見えたと思う。
でも人はいつもベストの道を選択できているわけではない。
だから心に陰りや疑問が生じたりする。
軌道修正をする時、自分が納得いくものかどうかが肝心。
俺の場合はその道の才能があるないではなくて
自分の心が燃えるものをやれば納得出来ると思ったんだよ。」

高田さんのこの話しを聞くと、人生は苦しいものだという事ではなく
俯瞰してみれば、あるいは時間がたって考えてみれば
人はいつもベストな道を選択出来ているわけではない。
でもだからこそ、その時の自分の気持ちに正直に進むしかないんだ
というふうに僕には聞こえます。
俯瞰なんていうものは究極を言えば無いんです。
それはもう神様の視点だと思います。
更に言えば世の中は自分よりも他人のほうが多いんだから
頑張って俯瞰的視点で自分が考えたベストの道というものも
やっぱりどんどん回りの影響を受けて変わっていくんだと思うんです。
高田さんが言う陰りとか疑問もきっとそういうものからの影響ですよね。
でも高田さんの言葉からは世の中はそういうものだからこそ
その時その時で自分の心が燃えるものをやろう。
それでダメならしょうがないじゃないっていう潔さを感じるんですよね。

あと高田さんのやる適当、中身のなさそうな発言とかアクション
リアクションというのは自分も誰かにとっての他人であるという感覚が
常にあるからこその表現なのかなと思ったりしました。
自分自身とか自意識みたいなものは世の中や他人にとって
常に必要なものじゃないんだよという感覚っていうのかな。
だから高田さんのやる適当はこっそり茶化しているように思うんです。
自分の想いや気持ちは他人にとって大したものじゃないっていう感覚が
高田さんには常にあるんじゃないのかな。
でもだからこそ自分自身にだけは価値のあるもので
自分はそこを拠り所にしてやっていいんだっていう。
なんていうか…フェアだよね。
自分以外のせいにしないっていうのかな。
僕はそんな風に思いました。

M「Dance Little Rude Boy
Ian Dury&The Block Heads

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