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●きのうのメジャーリーグ
　カブス鈴木誠也選手が１１号ソロホームラン
　ブルージェイズ菊池雄星投手が６回１失点の好投も勝敗つかず
●きのうのプロ野球結果
　ファイターズ　ロッテに６－０で４連勝　２カード連続勝ち越し
　今季初の先発出場　王柏融選手、古川裕大選手が連続適時打
●きのうの夏の甲子園結果　きょう北海ＶＳ神村学園　
●コンサドーレ　Ｊ２大分のＧＫ高木駿選手が完全移籍で加入発表

【6時台】
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【7時台】
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これまでのアナウンサー生活と防災士資格取得で培った知識を活かし
リスナーの皆さんと共有したい「北海道の生活情報」をお伝えしています。

今回は 『　温帯低気圧に変わったからといって・・　』

台風６号に続いて、台風７号が日本列島に大きな影響を与えています。
道内では１７日の最大瞬間風速は日本海側と太平洋側の陸上と海上で３０メートルとなる予想。
今後も警戒を続けて下さい。

さて、よく聞くのが「台風が温帯低気圧に変わりました」というコメント。
最近では「決して油断しないでください・・」と付け加えられることも多くなってきました。

これは、台風が弱まったのが、温帯低気圧・・という認識が、
以前から多く聞かれていたためと思われます。
確かにそういう側面もあるのですが、
この２つの違いは、「持っているパワー」ではなく「構造」にあるのです。

気象庁の解説によりますと・・
台風と温帯低気圧は違う性質を持っています。
台風は、水蒸気が凝結して雲になるときに出す熱を原動力として、
熱帯や亜熱帯の海上で発達します。したがって、
台風は水蒸気を多く含んだ暖かい空気からできていることが特徴です。
例えて言うなら「熱帯のエネルギーを蓄えたホームランバッター」

一方、温帯低気圧は、（北半球では）北側の寒気と南側の暖気との境となる中緯度で発達し、
前線を伴っています。つまり、南北の温度差があることが大きな特徴です。
前線というのは、冷たい空気と暖かい空気の境目のこと。
つまり、２つの空気の塊がぶつかることによるエネルギーが、
広範囲に発生するのが特徴としてあげられます。
つまり温帯低気圧とそれにともなう前線は例えると「切れ目のない打線」ということ。

台風は北へ進むにつれて、周辺の空気との間に温度差を生じます。
すると、台風域内の暖かい空気が冷たい空気と混ざりはじめると同時に前線ができはじめ、
台風としての性質が徐々に失われ、温帯低気圧の性質が強くなってゆき、
ついには温帯低気圧に変わってしまいます。
　
多くの台風は温帯低気圧になりながら弱まっていきますが、
中には2004年の台風第18号のように、温帯低気圧に変わりながら再び発達する低気圧もあります。
この台風は長崎に上陸した後、日本海を北東に進みながら弱まって暴風域が狭くなりましたが、
北海道の西の海上で温帯低気圧に性質を変えながら再び発達し、
中心から離れた帯広や釧路地方でも強風が吹きました。
北海道では最大瞬間風速50ｍ/S以上の猛烈な風を観測。
風による倒木、転倒・転落などにより死傷者が発生しました。

台風では風が強い領域は中心付近に集中しているのに対し、
温帯低気圧では広い範囲で強風が吹くのが特徴です。
一方で、夏休みの自由研究などにも活用する方が多い、気象庁の「質問コーナー」には
こんな説明がありました。
台風は、熱帯低気圧が発達して、中心の風速が17.2メートルを超えたものを言います。
熱帯低気圧は、その名の通り熱帯や亜熱帯（あねったい）の海で発生し、
暖かい海からの大量の水蒸気をエネルギー源とする低気圧です。
温帯低気圧は、中緯度（ちゅういど）地域で発生し、発達する低気圧です。
北の冷たい空気と南の暖かい空気が混ざろうとして、うずを巻くことで発生します。
低気圧の東側には南からの暖かい空気が入るため、
温暖前線が、西側には、北からの冷たい空気が入るため、寒冷前線ができます。
台風も、どんどん北上して中緯度地域まで来ると、
北からの冷たい空気を引きこむようになり、温帯低気圧となります。
これが構造の変化ということです。

冷たい空気もエネルギーになるのが、温帯低気圧と前線。
暖かい空気と冷たい空気のコントラスト、
いわゆる差があればあるほど、エネルギー源になります。

この夏は気温上昇、海水温も上昇しています。
今後も広範囲での雨や線状降水帯にご注意下さい。