北海道ライブ あさミミ!

今朝の放送内容 4月11日(火)

2023年4月11日(火)

今朝の放送内容

今朝の主なニュース・スポーツ情報

●日銀・植田新総裁が就任会見「物価と金融システムの安定に向け力を尽くす」
●「外国人技能実習制度」廃止を検討へ 制度の目的と実態のかい離指摘
●南区白川 市設置のカメラにクマ1頭
●二重投票や同居家族のはがきで投票 統一地方選挙でミス相次ぐ 札幌市
●新たに隊員のヘルメット発見  陸自ヘリ事故
●中国軍機91機が台湾周辺を飛行 1日としては最多
●道内感染者151人 全国3176人
●カンボジア拠点の特殊詐欺グループ19人 きょうにも逮捕へ
●「東京ディズニーランド」開園40周年記念パレード公開
●特急車両「キハ183系」がラストラン JR札幌駅
●第一海保・釧路基地に「機動救難士」配置

●きのうのメジャーリーグ
 エンゼルス大谷翔平選手が菊池雄星投手から3号2ラン
 ブルージェイズ菊池雄星投手は5回途中6失点で降板も勝敗付かず
●きょうのメジャーリーグ
 ツインズ前田健太投手が6回8安打4失点で降板 2年ぶり白星ならず
●米男子ゴルフ・マスターズ 松山英樹選手2年ぶり2度目の優勝ならず16位タイ
●バスケNBA・八村塁選手 今季最終戦で12得点 プレーオフ進出決定戦へ
 渡邊雄太選手 今季最終戦でスリー2本&豪快ブロック
●ファイターズ 石井一成選手が肉離れ 復帰に3週間
 ドラフト5位・奈良間大己選手が1軍初昇格
●バレーV1昇格・ヴォレアス北海道 地元から祝福の声続々

今朝の選曲

【5時台】
M「One more time, one more chance /山崎まさよし」

【6時台】
M「Your Song /ラブ・サイケデリコ」

【7時台】
M「ミシシッピー・クィーン/マウンテン」

  • 北海道ライブ あさミミ!

あさミミ!アラカルト〜八幡淳のスポーツプレゼンス

八幡淳ならではの目線と感覚で
臨場感(プレゼンス)あふれるスポーツの話題をお伝えしています。

今回は「 怪童 中西太 」

WBC、日本代表侍Japanの見事な世界一奪還。
大会MVPにも選ばれた大谷翔平選手。
特に彼のバッティング練習が始まると同じプロの選手でも見いってしまう程、
強烈な飛距離で圧倒します。
そんな圧倒的なパワーで放った大谷選手の最長飛距離は
2021年に放った飛距離470フィート(約143.3メートル)の特大弾だと言われています。
しかし、このホームランよりはるか68年も前に
この特大弾を凌駕するホームランを放った強打者が
今日(11日)が90歳の誕生日の中西太さんです。

中西太さんは1933年4月11日香川県高松市生まれの元プロ野球選手、
現役時代は内野手。
旧制高松一中に入学、在学中の1948年に学制改革で高松一高となりますが、
在学中は本塁打を量産し、「怪童」といわれていました。
そんな中西さんが打撃練習を始めると、打球が速すぎて危険なため
内野手は外野に移動していたというエピソードも残っているくらいです。

甲子園には三塁手として3度出場しますが、いずれも準々決勝や準決勝で涙をのんでいます。
3年生の国体出場後、高校卒業後の進路について、学生野球の父と呼ばれた飛田穂洲さんから
早稲田大学進学を勧められ、上京。
この時に同郷・香川の先輩で早大OBでもある西鉄ライオンズの三原脩監督と出会います。
三原さんは貧しかった中西さんの早大進学の費用を西鉄が出す代わりに、
卒業したら入団するように約束をさせます。

しかし同じパ・リーグの毎日オリオンズ若林監督が毎日新聞高松支局長を伴って
中西さんのお兄さんを抱き込み、契約寸前までいっているとの連絡が入ります。
三原さんはすぐさま中西さんの家に向かい、西鉄側には高松一高野球部後援会や
市会議員までが出てきて入団を後押し。
最終的には「郷里の先輩を信じるのが一番良い」という母親の決断により、
西鉄入りが決まりますが、早大進学の夢が打ち砕かれたのとプロでやっていく自信の無さから、
決定の瞬間に中西は大声をあげて泣いた・・そんなエピソードも残っているそうです。

そんな中西さんですが、プロ入り後は心配もどこ吹く風。
開幕から七番、三塁手に抜擢されるなど、結果的に打率.281(17位)、
12本塁打で新人王を獲得する活躍をします。
2年目の7月からは早くも四番に座り、
トリプルスリー(打率.314、36本塁打、36盗塁)を史上最年少で達成。

高卒2年目20歳でのトリプルスリー達成は今なお史上最年少記録で、
36本の本塁打は2019年の村上宗隆と並び高卒2年以内の選手の最多本塁打記録であり、
この年の86打点も2019年に村上選手が抜くまで高卒2年目以内の選手の最多記録でした。
その後も1958年まで毎年の様に三冠王に近い成績を残し、
1953年から1956年にかけては4年連続で本塁打王を獲得。
ちなみに1953年は大映のチーム本塁打数(30本)と近鉄のチーム本塁打数(31本)、
1954年は近鉄のチーム本塁打数(27本)という、
チーム全員の本塁打数を中西さん一人で上回っていたという、圧倒的な長距離打者でした。

それだけに、事実とも脚色ともとれるような話がたくさん残っているのも中西太さんです。
1958年の南海戦での出来事。1回の第一打席で先発の杉浦忠さんからスリーランを放ちます。
打った瞬間、投手の杉浦さんは「ショートライナーか左前打だ」と思った打球が
ライナーのままスタンドイン、看板を直撃。
外野手の大沢昌芳(後に啓二)さんは一歩も動けなかったそうです。
またこの頃、中西さんがベンチ前で素振りをすると、
反対側の相手側ベンチまで「ブンッ」という音が聞こえて話題となったそうです。

その他、遊撃手がジャンプしてわずかに届かなかったライナー性の打球が、
ものすごい勢いでそのままスタンドインした。
投手の肩口を抜けたライナーが伸びに伸びて平和台のバックスクリーンを超えていった。
ちなみに当時センターを守っていた青田昇さんはセンター前ヒットだと思って一歩前に出たそうです。
そして、極めつけは「ファウルチップで焦げたボールの皮の匂いが、
マウンド上の投手まで届いた」という伝説。
いくらすごいからと言ってさすがに摩擦熱で焦げることはありませんが、
当時はバットを動物の脂で磨くことが多く、
ボールが焦げたようなにおいがベンチまで届いたというのは事実だったそうです。

まだまだ日本のプロ野球とは天と地ほど差があったメジャーリーグで
「中西だけはメジャー級」という言葉が出て来ます。
1956年の日米野球ではブルックリン・ドジャースのギル・ホッジスとホームラン競争を行い、
13本塁打を放ち、1958年11月4日大阪スタヂアムで行われた
セントルイス・カージナルスとの日米野球第8戦では、
左中間に弾丸ライナーで飛び込むホームランを放ちカージナルスナインの度肝を抜き、
試合後カージナルスの選手たちが、わざわざ記念撮影を申し込み、
「ビッグ・バッファロー」と呼ばれます。この日米野球で放った3本塁打、11打点は日本勢最多でした。

今なお破られていない伝説記録が・・・
1953年8月29日、対大映戦(平和台野球場)で林義一投手から放った打球は
ライナーでバックスクリーンを優々と越え、場外の福岡城址まで届いたという記録が残っています。
スポーツライターの大和球士さんが記された「プロ野球三国史第十巻」によると、
打球は「バックスクリーンの上空三十フィート、約九メートルのところを越えていった」、
その飛距離は「五百三十フィート(一六二メートル)」で、プロ野球最長飛距離の本塁打である・・と。
また福岡城址は「外野スタンドから更に50m先」にあるため、
180〜190m近く飛んだ可能性もあると言われていて、
まさに球史に残る大ホームランであったとされています。
この時も、林義一投手は「(取れるライナーかと思って)ジャンプした。
そうしたらグングン伸びて、バックスクリーンのはるか上を越えていった」と
千葉茂さん(カツカレーの生みの親)に後年語っていたそうです。

ただ打った中西さん本人は、あまりにも低い弾道だった為、
本塁打になるとは思わず、一塁を回るあたりまでは全力疾走をしていたといい、
それほどの飛距離の本塁打になるとも思っていなかったそうです。
また、左中間場外に飛ばした打球は、当時は照明が暗かったそうで、
実際にはどこまで飛んでいったか分からないというのが真相なのだそうです。
そんな中西さんは初代球団社長になられた三原修さんに請われ、
1974年誕生の日本ハムファイターズ初代監督に就任されています。
稀代の飛ばし屋中西太さん。もしも願いが叶うなら、
全盛期の中西さんと大谷選手のホームラン競争が見てみたかったものです

毎朝6時半頃は「あさミミ!アラカルト」

月曜日は庭野ほのかANが担当
庭野ほのかの☆いっぺこトーク
新潟県出身の庭野ほのかAN。「いっぺこと」とは、新潟県の方言で『沢山』という意味。
このコーナーを通して“沢山”リスナーの皆さんとお話ができるよう、
庭野AN目線の話題を毎週お届けしていきます!
 
火曜日が「八幡淳のスポーツプレゼンス」
臨場感あふれるスポーツの情報・話題・歴史を紹介していきます!
 
水曜日が「あさミミ☆リサーチ」
毎週ひとつのテーマを設定。皆さんからメッセージをお寄せいただくコーナーになります。
テーマによってはツイッターでアンケートも実施していきます。
 
木曜日が「ナガイの北海道生活研究室」
永井ANがいまリスナーと共有したい「北海道の生活情報」を伝えていきます!
 
金曜日が「北海道応援!あやサポ」
上田あやが北海道で頑張る「ひと」にスポットライトを当て、全力応援していきます!
 
 
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