北海道ライブ あさミミ!

今朝の放送内容 5月10日(火)

2022年5月10日(火)

5月10日(火)

今朝の主なニュース・スポーツ情報

●観光船沈没事故 水難学会が試算を発表
●観光船沈没事故 民間の作業船がきょう出航
●上川地方で車との事故相次ぐ
●登別の農場にヒグマの痕跡
●プーチン大統領 演説で侵攻の正当性を強調
●文在寅氏が大統領退任演説 きょう尹錫悦氏が韓国大統領就任
●道内感染者2556人 全国2万8千人
●経団連 コロナ対策に懸念
●吉野家が外国籍の就活生を拒否
●スシローとJオイルミルズ画値上げ
●ウクライナ東部でロシア軍の攻撃続く
●フィリピン大統領選 マルコス氏が当選確実

●きのうの大リーグ エンゼルス大谷翔平選手が同点2点二塁打
●きょうの大リーグ試合予定
●きのうの大相撲夏場所結果 一山本連勝・矢後連敗 
●サッカーU21日本代表候補がトレーニングキャンプ
●バスケBリーグ チャンピオンシップ進出チーム確定
●女子テニス大坂なおみ選手 BNLイタリア国際欠場
●ファイターズ新庄BIGBOSS 特別査定を提案 仰天起用の選手に報い
●レバンガ ロング選手得点王・橋本竜馬選手ベストフリースロー成功率賞

今朝の選曲

【5時台】
M「コットン気分/杏里」

【6時台】
M「心の天気予報/アンジェラ・アキ」

【7時台】
M「ドント・アンサー・ミー/アラン・パーソンズ・プロジェクト」
  • 北海道ライブ あさミミ!

あさミミ!アラカルト〜八幡淳のスポーツプレゼンス

八幡淳ならではの目線と感覚で
臨場感(プレゼンス)あふれるスポーツの話題をお伝えしています。

今回は『 4代目ミスタータイガース掛布雅之 』

先日、ライオンズの中村剛也選手が通算444号ホームランを放ちました。
プロ野球のスラッガーにとって444本というのはプロ生活で大成功を収めた一つ試金石として注目される数字です。
というのも、この通算444本塁打こそ「ミスタープロ野球」と呼ばれ
ファンから愛された、長嶋茂雄さんの通算ホームラン数。
つまり、「長嶋超え」を果たすということで一定の評価をされるラインが
スラッガーにとってはこの数字といえます。

そんな長嶋さんのように「ミスター〇〇」と呼ばれた選手はほかにもいます。
例えば5月になると急に成績が上がりはじめ月間MVPを複数回受賞した「ミスターメイ」こと秋山幸二さん。
1993年、未だに破られていない年間三振記録204を記録。
あまりの三振の多さに「ミスターK」と呼ばれた、現北海道フロンティアリーグ士別サムライブレイブズ監督、
現役時代は近鉄バファローズに所属したラルフブライアントさんなど様々ですが・・
その中で「第〇代目ミスター〇〇」とついている選手。
その時代の阪神タイガースの中心選手に名付けられる「ミスタータイガース」です。

所説ある中で最も有力な説でご紹介しますと、初代ミスタータイガースは藤村富美男さん。
通常は長くても88cmほどのバットですが、
藤村さんは「物干しざお」と呼ばれた93.98cmのバットで
日本プロ野球史上初のホームラン王になった方で、
後にプレイングマネージャー・・監督兼選手時代に「代打ワシ」と監督自ら自分を代打に指名して
打席に入ったエピソードも有名です。

二代目ミスタータイガースは、長嶋茂雄さんのライバル村山実さん。
一球一球に闘志をむき出しにして全身を使った投げ方が、ヘルシンキオリンピック、
マラソン優勝のエミール・ザトペック選手の姿に似ていることから
「ザトペック投法」と名付けられた名投手でした。

そして、今回ご紹介するのが三代目、ないしは四代目という説もあるミスタータイガースと呼ばれた、
9日に66歳のお誕生日を迎えた掛布雅之さんです。
掛布さんは1955年5月9日、新潟県三条市生まれ、千葉県千葉市出身の内野手です。
中学校の軟式野球部で監督だったお父様の影響で野球を始めます。
習志野市立習志野高校へ進学後、2年生の時に「4番・ショート」で出場し、選手権千葉大会で優勝。
代表校を決める東関東大会でも決勝戦で先制打を放ち、チームも快勝。
全国大会では1回戦で敗れたものの、チームの中心選手として頭角を現します。

ただ、高校時代に目立った成績を残すことができなかった掛布さんはNPB入りを熱望しながら、
つてをたどって何とか入団できないか画策。
その中で2軍の秋季練習に参加を許されたのが阪神タイガースでした。
当時ユニフォームも用意されていなかった為、引退した選手のものを借りて、
一軍監督を初めとする首脳陣の前でテストを受け続けます。
結局、1週間にわたる練習の後で、当時のスカウトが
「大学や社会人野球のチームから勧誘されても断る」という条件で契約を打診。
掛布さんも「このチャンスを逃してはいけない」との思いで打診を受け入れ、
1973年のドラフト会議で6位指名を経て、契約金500万円、年俸84万円(金額は推定)という条件で
タイガースと正式契約にいたります。

ルーキーイヤーの1974年。オープン戦へ出場しましたが、
ここで掛布さんは運も味方につけた神がかり的な活躍を見せます。
初めて出場した対南海ホークス戦で、この年にドラフト1位で入団した
野崎恒男さんから代打で安打を放ちます。
次に太平洋クラブライオンズ戦では、当時の正遊撃手だった藤田平さんが
ご自身の結婚式で欠場したことにより「7番・遊撃手」で初スタメン。
当時太平洋のエースだった東尾修さんから4打数2安打を記録します。
さらに、3日後の対近鉄バファローズ戦、当時内野の要であった野田征稔さんが
お母さまの逝去で急遽帰郷したことにより「8番・三塁手」として再びスタメン。
なんとこの試合で4打数4安打という活躍をします。
結局、オープン戦で18打数8安打2二塁打、打率.444という好成績を残し、
レギュラーシーズンでも開幕から一軍に定着。
一瞬のチャンスを逃さなかったことが掛布さんのプロ野球人生の順調な滑り出しとなりました。

こうして1年目からサードのポジションを大卒ドラフト1位の佐野仙好さんとの間で、争うようになります。
そして、入団2年目には106試合で11本塁打、3年目には127試合で27本塁打と順調に成績を伸ばし、
入団6年目には48本塁打で初のホームラン王に輝きます。
ちなみに、この48本というホームランは87年を迎える阪神タイガースの歴史の中で
いまだに日本人選手トップの本数です。
更に、82年にはホームラン王と打点王、84年にもホームラン王を獲得するなど
名実ともに阪神タイガースの顔となったことから「ミスタータイガース」と呼ばれるようになります。

そんな掛布さんが最も輝いたシーズンと言えば1985年といっていいでしょう。
1番真弓、3番バース、4番掛布、5番岡田という最強の打線は
何と年間チームホームラン数219本は球団史上最高の数。
象徴的だったのが4月17日の巨人戦でバース、掛布、岡田3選手が
甲子園球場のバックスクリーンへ3連発のホームランをたたき込んだという試合。
そして、チームはそのままペナントレースを制覇し、勢いそのまま日本シリーズも制覇。
この日本一が阪神タイガースの長い歴史の中で唯一の日本一、
その時の4番ということもありやはりファンにとっては、今でも特別な存在であることは間違いありません。
ゆえに「ミスタータイガース」と未だに呼ばれているということになります。
ただ、これ以降度重なる故障で成績が落ち1988年に引退。
これ以降「ミスタータイガース」と呼ばれる選手もファンの間では「いない」というのが共通認識となる
そんな名プレーヤーでした。現役の頃からCMキャラクターにも起用される人気は全国区だった掛布さん。
今季はなかなか調子の上がらないタイガース。
今年こそ掛布さん並みのミスタータイガースが必要なのかもしれません。

毎朝6時半頃は「あさミミ!アラカルト」


月曜日は油野純帆ANが担当
「ローカル情報発信!あぶらのチェック」
北海道生活が2年目の油野AN。179市町村のことをもっと知りたい!という
好奇心から、その週にピッタリのご当地情報を紹介する超ローカルコーナーです。
 
火曜日が「八幡淳のスポーツプレゼンス」
臨場感あふれるスポーツの情報・話題・歴史を紹介していきます!
 
水曜日が「あさミミ☆リサーチ」!ですが、少しマイナーチェンジします。
毎週ひとつのテーマを設定。皆さんからメッセージをお寄せいただくコーナーになります。
テーマによってはツイッターでアンケートも実施していきます。
 
木曜日が「ナガイの北海道生活研究室」
永井ANがいまリスナーと共有したい「北海道の生活情報」を伝えていきます!
 
金曜日が「北海道応援!あやサポ」
上田あやが北海道で頑張る「ひと」にスポットライトを当て、全力応援していきます!
 
 
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