KANのロックボンソワ

第951回『秀逸カバー特集』

2023年4月1日(土)

第951回『秀逸カバー特集』

はぁい、4月1日、エイプリルフールですが、毎日がエイプリルフールな
私なので、この日くらいは嘘をつかないことにしています。という嘘。
ちなみに、フランス語では「Poisson d’avril」=「4月の魚」と言います。
というわけで、今週は「fool」縛りで選曲してみようと思っってたんですが、
選んでいるうちに『秀逸カバー特集』になりました。東京からの1時間、
よろしくおつきあいください。

M1. 再生 / Perfume < PLASMA < 2022.07.27

まずはPerfume。はい、そうなんです。3月7日(火)
私のBAND LIVE TOUR 2022【25歳】、3月7日(火)の東京最終公演に、
な、な、なんと、Perfumeの御三方が観に来てくださったのです。
はい、それはそれはものすごくうれしいことです。ありがとうございます。
お礼に1曲、最新アルバムからかけさせていただきます。

M2. What A Fool Believes / Matt Bianco < Samba In Your Casa < 1991

もともと「fool」縛りで選んでたのがこの曲ですが、久しぶりにこの曲聴いて
気分が変わって『秀逸カバー特集』になりました。
Mark Reilly, Mark Fisherによるユニット。現在はMark Reillyさん単独の
ユニットですが、初期にはBasiaさんも加入していました。
で、この曲、Michael McDonaldさんとKenny Logginsさんの共作で、
私はテッキリThe Doobie Brothers(1979)がオリジナルだと思ってましたが、
実はその前年にKenny Logginsさんがアルバム『Night Watch』に収録していた
そうで、その翌年にDoobie Versionが収録された、ということでした。
どうあれそのカバー。秀逸です。

M3. Got To Get You Into My Life / Earth, Wind & Fire < 1978

というわけで『秀逸カバー特集』。オリジナル原理主義、特にThe Beatlesに
関しては自身の解釈など一切入れてはいけない、と思っているタイプの私ですが、
大学生の時に聴いたこのカバーは、認めざるを得ませんでした。
改めて聴いてみると、「この曲、オレらの専門だべ」って感じで、
完全に自分たちのモノにしてますね。オリジナルはThe Beatles の
アルバム『Revolver』 (1966) に収録されています。

M4. When I Fall In Love / Rick Astley < Whenever You Need Somebody < 1987

作曲はVictor Young、作詞はEdward Hayman。オリジナルは1952年
『One Minute To Zero』という映画の中の歌だったそうで、
Dorris Day、Nat King Cole、Carpentersと多くのシンガーにうたわれています。
1956年のNat King Coleさんの音源が1987年にイギリスで再発売され、
このRick Astleyのバージョンとチャートを争ったそうです。

M5. 君をのせて / ASKA < NEVER END < 1995

では、邦楽をひとつ。作詞:岩谷時子、作曲:宮川泰、編曲:井上鑑で、
ジュリーが歌った名曲をASKAさんがカバーし、ソロアルバムに収録しています。
ASKAさんは2013年に『僕にできること』という素晴らしい邦楽カバー
アルバムも発表していますが、今回は敢えてこっちで。
エンディングに「Thank you, Julie」と囁いています。

【押し入れミュージック】
私の家の押し入れのCDライブラリーから選曲するコーナー。

M6. 氷の世界 / 井上陽水 < 氷の世界 < 1973

今週は邦楽「い」から。73年ですから、私は小学校6年生でしょうか。
ラジオか何かでこの曲を聴いて、そのえも言われぬ緊張感と意味不明の
歌詞に強く惹きつけられました。1999年のライヴでは、ブラスロック
アレンジでカバー演奏しました。今あらためて聴いても、やはり歌詞の
意味合いはうまく解釈できません。

M7. チェリー / KAN < Track2 of single 世界でいちばん好きな人 < 2006

私がカバーした曲でCD化されたものは数えるくらいですが、それだけに
どれもかなり手の込んだ作りです。この曲は、大阪のFM802の2006年
春のキャンペーンソングってことで、確か10組のアーティストがこの曲を
自分の解釈でレコーディングする、というものでした。それはある意味、
アレンジのコンペティションみたいなもんですから血が騒ぎました。
いろいろ考えたあげく、この曲が収録されたスピッツのアルバム
『インディゴ地平線』(1996)のすべての収録曲のフレーズをコラージュする、
ということで作ってみました。ストリングスもかなり攻めています。
関係ないけどゴジラのフレーズもドサクサに紛れ込ませています。
同じ高校の先輩が後輩の曲をカバーした、という意味でも貴重な音源です。

はぁい、という感じで、今週もお聴きいただき、ありがとうございました。

前回のBAND LIVE TOUR 2019【Live Summit G7】は発売中です。
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