加藤さんと山口くん

第16回 2021/1/17

2021年1月20日(水)


サカナクション・山口一郎と加藤浩次が本音の友だちトークを展開するSTVラジオ『加藤さんと山口くん』。
今週も2人でタコ焼きを食べながら、タコ焼きを人生になぞらえると言う謎のトークを繰り広げます。さて、山口がタコ焼きの仕上げに差しかかると、加藤が切り出します。

加藤「転がすの上手いね」

山口「人生、転がってきましたから。まぁ、加藤さんほどじゃないですけど」

加藤「転がってきた?。じゃぁ(人生の)どん底って、あった?」

山口「サカナクションを組む前のバンドのメンバーがみんな辞めたときですね」

山口は2005年に「サカナクション」を組む前は、別の名前のバンドで札幌を中心に活動していました。そのバンドのメンバーが、山口を除いて全員、脱退。その頃が、人生のどん底だったと振り返ります。

山口「みんな辞めて、独りになった時も、やるしかなかったんです、音楽を」「でも、就職も考えて、面接に行ったんですよ、札幌で。結婚式場のカメラマンみたいな」「それで面接の人と話した瞬間に『あ、もう世界が違う。ここでは生きていけない。自分は音楽しかない』って、腹を決めたんです」

もしここで、山口が就職して結婚式カメラマンになっていたら、サカナクションは生まれてなかったかも知れません。山口の人生論はもう少し続きます。

山口「それまで、人生は立ち止まろうと思えば立ち止まれるじゃんと思っていたのが、(バンドが解散して)独りになって『もう絶対、音楽しかない』ってハッキリしたのが大きかったすね」「あの解散がなかったら、今の自分はなかったっすね」

加藤「どん底って、結局、必要なのかなぁ」

タコ焼きが焼けるにつれて、2人の「タコ焼き人生論」は、ますます深みを増していきます。サカナクション山口一郎・40歳。同じ小樽出身の先輩・加藤浩次に、人生とタコ焼きを焼き方を学んだ「タコ焼きパーティー」なのでした。 

  • 加藤一郎・山口一郎
STVラジオをradiko.jpで聴く