加藤さんと山口くん

第32回 2021/5/9

2021年5月9日(日)
  • 加藤一郎・山口一郎
加藤浩次とサカナクション山口一郎、ともに小樽出身の2人が出演するSTVラジオ『加藤さんと山口くん』。ついに実現した2人の故郷・小樽をぶらりしながらのロケ。小樽駅近くの市場で朝食を食べた2人がいよいよ街に繰り出します。車に乗り込んだところで、山口が「カード」を取り出します。

山口:きょうは加藤さんに対するカードを用意してます。小樽でたくさんお金を落としてくれると言うお話しなので…

加藤:いやぁ、全然いいですよ!

山口:”加藤さんと山口くんTHEテレビカード”を用意しました(今回はテレビ撮影も相乗り)。このカードには色んなミッションが書かれているので、これを1個1個、クリアして行きたいんです。

そして加藤が最初に引いたカードは…。

加藤:「寿司を食べる、高いヤツ順に」って…

山口:(爆笑しながら)小樽と言えば、お寿司です。お寿司屋さん行って…

加藤:いま食べたじゃん!ウニ丼!

山口:引いちゃったんだから、しょうがないじゃないですか。取り敢えずね、高いヤツ順に…。ボクくらいだと値段を気にして食べちゃうので、お寿司屋さん行って「きょういちばん高いネタを食べさせて下さい」っていうのを、高い順に食べて行く…。

加藤:オレ、お腹いっぱいだぜ!。…ちょっと今、声張っちゃったけど(笑)。

山口:引いたんだから、しょうがないじゃないですかぁ

加藤:わかったよ。で、山口くん(のカード)は?

山口:ボクは…ドン!「実家の前を通り過ぎる」(爆笑)。加藤さんとボクの実家の前を車で通り過ぎる、「ここ実家ぁ」って言って…。

と言うことで、食べたばかりでもあるので、まずは2人の実家を"通り過ぎる"ことに。まずは、山口の実家に向かいます。

加藤:(山口の両親に)会えるの?

山口:会えますけど、ボクが今、北海道に来てること知らないですからね、ビックリすると思う。会うと長くなるから、やめましょうよ。話、めっちゃ長いから。

加藤:でも、あいさつした方がいいんじゃないの?

山口:じゃぁ、コロナもあるから、車の窓越しでいいんじゃないっすか?

加藤:窓越しに、お父さん、お母さんにあいさつできないでしょう、降りないと。

山口:いや、大丈夫ッスよ。窓越しに「こんちは〜」くらいで。「加藤ですぅ」って言ってくれれば、そしたら「あらぁ」って言って…

加藤:いや、そういうわけには行かないでしょうよ…。

そんなこんな言いながら、2人は山口の実家に到着。山口はアポなし帰省、加藤はアポなし訪問です。

山口:ホント、おかん(お母さん)ビックリすると思う。ホント、びっくりすると思う、加藤さんいたら。

加藤:ピンポン鳴らしてみたら…

山口:うち、ピンポン無いんですよ。へんな家だから…

加藤:ピンポン無いって、なに?

山口:いや、ピンポン無いんですって、ホントに。

加藤:ノックなの?

山口:ノックというか「すいません!」って言うしかない。

そしてそして、いよいよ、山口が玄関を開けて、実家の中へ…。

山口:おかん!…。おかん!。…あ、おやじ!

山口の父:どうしたん?

加藤:こんにちは!

山口の父:あれ!

加藤:加藤です。

山口の父:あらあ、こんちは。…どうしたの。

山口:撮影で、小樽に来てたの。

山口の父:おまえ、連絡せえよ! おまえ、まったくぅ。

山口:(爆笑)。で、おかんは?

山口の父:いまご飯の支度してる。

なんとも、本当に素のままのお出迎えにホッコリします。山口は、お父さんに会うのは3年ぶりだとか。そんなお父さんと小樽ローカルの世間話をしながら加藤も山口家の中に。そして、窓から外を見たとたん、その眺望に思わず、声が…。

加藤:めちゃめちゃいいじゃん、この場所!超眺めいいじゃん!こんないいところで育ったのね!

山口:そうっす。こっから海見て…。

加藤:最高のビューじゃない!

山口:そうなんですよ。

加藤:へぇぇ〜。こういう景色を見て、山口くんは詞を書いたり、曲を作ってたりしてたんだ。

山口:そうっす。

同じ小樽生まれの加藤ですら感動するほどの山口家からの眺め。眼下には小樽の街、その先には小樽港と石狩湾が広がっています。坂の街・小樽。高台に家があれば、それは眺めもいいことでしょう。

サカナクションの初期の楽曲は、ほとんど山口がこの実家にいた頃に作ったもの。その中には、歌詞に実家そのものが出てくる曲があることを明かします。

加藤:この景色を歌詞にしたことって、あるの?

山口:ありますよ。

加藤:え、何とかって言う歌で?

山口:「ライトダンス」って曲で。ここ、坂の上にある白い家じゃないですか。「♪坂の上、白い家」って歌詞が入ってますよ。(#ライトダンス:アルバム「シンシロ」に収録)

加藤:へえ〜っ。それだけ?入ってるのは。

山口:うん、そこかなぁ、それくらいかな。

加藤:まさに、この状況で作詞した曲なのね。

山口:そうです。

加藤:すごいねぇ!

サカナクション、そして山口一郎のイマジネーションの源流は、小樽の高台にある実家からの情景にあったのです。初めての2人の小樽旅。加藤にとっては、山口の心を知る発見の旅に。山口にとっては、加藤に自分の原風景を見てもらう旅になりました。これこそセンチメンタル・ジャーニーですね。

さて、山口の実家を後にして、次は加藤の実家へ。実際に加藤が若き頃を過ごした家からは引越をしていて、いま両親が住んでいるところは、実は山口家の近くだったことも判明!。…次週は、加藤家へGO!。
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