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札幌の歴史を歩いて探訪!てくてく洋二〜南1条通編

2021年2月3日(水)

札幌の歴史を歩いて探訪!てくてく洋二〜南1条通編

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北海道の知られざる歴史を、木村洋二アナウンサーと専門家が歩いて辿るコーナー「てくてく洋二」。今回は札幌の中心部、大手百貨店やショッピングビルが立ち並ぶ「南1条通」の歴史を辿りました。
今回ガイドをしてくれたのは、札幌建築鑑賞会の代表・杉浦正人さん。街歩きをはじめて30年、これまでも何度か番組でお世話になったことのある個性的なガイドさんです。
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「札幌の街は南1条通から始まった」をテーマに、まずは古い地図を見ながら歴史の痕跡を探りました。
昭和3年の地図を見ると、明治25年創業の「大丸 藤井商店(現・大丸藤井セントラル)」や、明治5年創業の「今井呉服店(現・丸井今井札幌)」、当時は生活用品などを販売するお店として営業していた「高桑本店(現・高桑ビル)」などが載っていました。南1条通には、90年前の地図にも載っているお店が今でも軒を連ねています。
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南1条通でひときわ目を引くのが「秋野総本店薬局」。明治5年に創業し、明治34年に建てられた建物を今でも大切に守り続け、営業しています。お店のアーチ状の窓は歴史の古さを物語っています。古い石造りの建物の窓は、アーチ状に石を積むことで構造的に安定しました。四角い窓になったのはそれより後。アーチ状・丸い方が歴史が古いということになります。
6代目社長・秋野幹人さん:南1条通は商売の中心地となって、問屋がたくさんありました。150年というと、それぞれのご先祖様が戦争があった時代など色々な苦労をし、(今まで商売を)続けてきました。これからも大切にお店を続けて頑張っていきたいと思っています。
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さらなる歴史の痕跡を探るため、南1条通と創成川が交差する場所へ向かいました。ここには、札幌で最も歴史がある橋「創成橋」や「北海道里程元標」という北海道の道路の起点であることを示す石碑があり、札幌の街の始まりを示しています。
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何故それが“南1条通”だったのか、西2丁目線の道路幅に謎を解く手がかりがありました。西2丁目線は 他の丁目と比べて道路の幅が約5mも広くなっています。それは明治初期、西2丁目線は胆振川という川だったからです。

川は商業を支える重要な役割を担っていました。川の流れを利用し物を運んだりと、水を活かした商売の立地に適し、南1条西1丁目は目抜き通りとして発展していきました。
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南1条通は明治になる前から古道となっていて、江戸時代から物流の拠点だった小樽銭函道と繋がっていました。小樽と札幌の間には小さな川がたくさん流れていて、地盤が良くありませんでした。そこで、地質的に安定している場所・現在の南1条通に道を切り開くことになりました。
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南1条通は古道があったことと、水に恵まれた場所であり商売に適していたことから、街の始まりになりました。
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