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島太星の北海道お仕事トコトン体験記!知られざるリサイクル工場

2021年9月10日(金)

島太星の北海道お仕事トコトン体験記!知られざるリサイクル工場

北海道の暮らしを支える知られざる大事なお仕事を、深川市出身の島太星さんが体験する企画「島太星のお仕事トコトン体験記」。今回は、リサイクル工場に潜入しSDGsについても学びました。

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株式会社 鈴木商会 発寒リサイクル工場

【住所】札幌市西区発寒15条13丁目
【電話番号】011-676-2770
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1953年創業、発寒工場ではパソコンやコピー機などのOA機器、医療で使われる機械などを、家電リサイクル法に基づいてすべて手作業で解体しています。お仕事について、工場長の大栗弘行さんに教えていただきました。

薄型テレビ、北海道では年間およそ12万台廃棄されており、鈴木商会ともう1社の2カ所で処理・解体をしています。テレビの中は、心臓部ともいえる基板の他に、様々な細かい部品が。これもすべて解体しています。
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回収されたテレビの基盤は精錬所へと送られ、使われている金・銀・銅・パラジウムを回収、それぞれの素材にリサイクルされます。解体した部品はプラスチックや鉄、素材ごとに分けられ、様々な業者の工場へと送られます。リサイクルはこの分別作業がとても大切になります。

ブラウン管テレビも一つ一つ手作業で解体をしています。ブラウン管テレビはほとんどの素材がガラスで出来ているので、素材構成は薄型テレビと異なります。そしてガラスは、住宅の壁などに使われる断熱材などに生まれ変わります。
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“SDGs”の観点から、リサイクル業界が世界でも注目されています。“SDGs”とは持続可能な開発目標という意味。現在、世界では環境破壊や貧困、資源不足といった問題が出ています。そこで世界中のリーダーが集まり、2030年までに解決すべき17の目標が掲げられました。

続いては、鉄筋などの加工です。日常生活や建物の解体作業などで大量の金属の廃棄物が生まれますが、鈴木商会では重機を使って、鉄を圧縮する専用の装置にいれます。そして“ギロチンシャー”と呼ばれる機械で鉄を切断。先端が磁石になっている重機で鉄を回収し、トラックで別の業者へ運ばれ、建築資材などに再び生まれ変わります。
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続いては、モデルチェンジが頻繁で買い替えが進むパソコン。便利になる一方で廃棄する量も増えています。パソコンの解体作業で重要なのが、データを記憶する装置・ハードディスクの処理。情報漏洩を防ぐため、機械で完全に破壊します。素材がアルミで出来ているので、自動車の部品として再利用されるということです。

また、ノートパソコンの基板は東京オリンピックのメダルの素材に生まれ変わっていました。これは“みんなのメダルプロジェクト”といい、「一般財団法人 日本環境衛生センター」のもと、全国のリサイクル工場から金属を集めて製作されました。
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鈴木商会は札幌市から出たスプレー缶の廃棄物をリサイクルするため、鉄とアルミ製の缶を手作業で選別しています。そして、スプレー缶を破砕する機械に入れていきます。こうしてスプレー缶は、また新しいアルミや鉄に生まれ変わります。
大栗さん:私たちがたくさん解体、選別すれば世の中の資源の枯渇に役に立つのかな。リサイクルになるものをどんどん増やしていければ。
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