今朝の放送内容 11月7日(火)
2023年11月7日(火)
今朝の放送内容
今朝の主なニュース・スポーツ情報
●歩行者が後ろから来た軽乗用車にはねられる 高齢男性死亡 北斗市
●交差点で軽乗用車が自転車はねる 26歳男性が重体 江別市
●頭部のないネコとみられる死がい 共同住宅の敷地内で発見 札幌市中央区
●札幌市が今季の雪対策を発表 雪堆積場を2か所増設 仮設バス停留所の除雪を強化
●住宅の防犯カメラに3頭のクマ 札幌市西区で目撃相次ぐ
●女子陸上選手の写真をAIで加工 愛知県の20代男子大学生を書類送検 警視庁
●NHK“受信契約拒否”で都内3世帯を提訴 契約締結と割増金など支払い求める
●旧統一教会、土地99カ所の所有判明 推定価格は巨額
●介護職、月6000円賃上げ 離職増に歯止め 政府補正案に
●全銀システム障害 NTTデータ謝罪「プログラム不具合」
●猛暑で道内漁業に異変 南方系北上 活用が課題
●パートナー制度 道は慎重「市町村単位で判断すべきだ」
●イチロー氏 旭川東高校野球部で臨時指導 壁越える思考説く
●メジャーリーグFA きょう解禁 大谷翔平選手の動向注目
●野球・侍ジャパンが宮崎でキャンプイン ファイターズ・野村佑希選手が代役選出
●ファイターズ 巨人戦力外・鍵谷陽平選手の獲得調査へ
●阪神・岡田彰布監督 38年ぶりの日本一をオーナーに報告
●NBAサンズ渡邊雄太選手 3Pなど6得点の活躍 勝利し連敗を3で止める
●交差点で軽乗用車が自転車はねる 26歳男性が重体 江別市
●頭部のないネコとみられる死がい 共同住宅の敷地内で発見 札幌市中央区
●札幌市が今季の雪対策を発表 雪堆積場を2か所増設 仮設バス停留所の除雪を強化
●住宅の防犯カメラに3頭のクマ 札幌市西区で目撃相次ぐ
●女子陸上選手の写真をAIで加工 愛知県の20代男子大学生を書類送検 警視庁
●NHK“受信契約拒否”で都内3世帯を提訴 契約締結と割増金など支払い求める
●旧統一教会、土地99カ所の所有判明 推定価格は巨額
●介護職、月6000円賃上げ 離職増に歯止め 政府補正案に
●全銀システム障害 NTTデータ謝罪「プログラム不具合」
●猛暑で道内漁業に異変 南方系北上 活用が課題
●パートナー制度 道は慎重「市町村単位で判断すべきだ」
●イチロー氏 旭川東高校野球部で臨時指導 壁越える思考説く
●メジャーリーグFA きょう解禁 大谷翔平選手の動向注目
●野球・侍ジャパンが宮崎でキャンプイン ファイターズ・野村佑希選手が代役選出
●ファイターズ 巨人戦力外・鍵谷陽平選手の獲得調査へ
●阪神・岡田彰布監督 38年ぶりの日本一をオーナーに報告
●NBAサンズ渡邊雄太選手 3Pなど6得点の活躍 勝利し連敗を3で止める
今朝の選曲
【6時台】
M「Lovin'n you /渡辺美里」
M「フォーエバー・ヤング/ボブ・ディラン」
M「Lovin'n you /渡辺美里」
M「フォーエバー・ヤング/ボブ・ディラン」
あさミミ!アラカルト~庭野ほのかの☆いっぺこトーク
庭野ほのかAN、出身は新潟県。
「いっぺこと」とは、新潟県の方言で『沢山』という意味。
このコーナーを通して“沢山”リスナーの皆さんとお話ができるよう、
庭野AN目線の話題を毎週お届けしています!
今回は『 日本語の「はひふへほ」の音の変化について 』
毎年10月27日から11月9日までは、読書推進運動協議会という団体が定めた「読書週間」
先日借りた本のタイトルが、『日本語の発音はどう変わってきたか』
この本、ちょーっと難しい内容でしたが、
その中でも特に興味深いなと感じた内容をご紹介。
この本は中公新書の出版で、今年の2月に発売。
タイトルは、『日本語の発音はどう変わってきたか』。
サブタイトルは「てふてふ」から「ちょうちょう」へ、音声史の旅…とついています。
くぎぬき・とおるという国語学者・名古屋大学教授の著書です。
いわゆる新書!という、深い緑地に白文字でタイトルが書かれているという見た目の表紙で、
表紙の縦幅半分ほどを占める帯には「羽柴秀吉は『ファシバフィデヨシ』だった!」
と書かれています。
日本語の発音が時代とともにどんな変化をたどってきたか、
ということが書かれている本です。
日本語の発音が歴史的にかなり細かく分析されていますが・・・
特に私が面白いと思ったところを抜粋してご紹介。
突然ですが、ここでなぞなぞです。
「母とは二度あったが、父とは一度もあわないモノ、なーんだ!」
正解は、「くちびる」。
現代のコトバでは、「ちち」も「はは」も発音するときに唇を合わせることはありませんが、
これは室町時代に考えられたなぞなぞ。
当時は、「はは」を「ふぁふぁ」と発音していたということが研究で分かっていて、
「母と発音するとき、唇は二度合う。その一方で、父と発音するとき、
唇は一度も合わない」というわけです。
つまり、「は」の音は、もともと「ふぁ」と発音していたということ!なんですが、
この室町時代からさらに歴史をさかのぼると、さらに興味深い事実が分かります。
時を戻すこと奈良時代。
なんと「は」の音は、「ぱ」と発音されていました!
この本には、「日本語の発音が再建できる最古の時代が八世紀奈良時代である」
との記述があります。
つまり、奈良時代以降の日本人がどんな風に日本語を話していたのか、
研究の結果再現できる、ということです。
ひらがなは平安時代に生まれるので、平安時代より前のこの奈良時代では、
中国から伝わった漢字を流用する形で日本語が成り立っていました。
例えば、「はひふへほ」は、「半分」の「半」と書いて「は」、
「比べる」と書いて「ひ」、「布」と書いて「ふ」、「平」と書いて「へ」、
「褒める」と書いて「ほ」というような感じ。
ただ、これらの漢字たちは、中国で使われていた元々の音で発音すると、「ぱぴぷぺぽ」
中国で使われていた読み方をそのまま使っていたという背景から、
元をたどると、「はひふへほ」は、「ふぁふぃふふぇふぉ」で、「ぱぴぷぺぽ」だった!
ということになるんです!
ですから、冒頭の「羽柴秀吉は、時代を考えると
『ファシバフィデヨシ』と発音されていた」ということです。
私たちが普段喋っているコトバ=「音声言語」は時代とともに変化してきたわけですが、
この音声言語の大切なポイントは、本にはこう記述されています。
「音声言語にとって最も大切な働きは、ある単語を聞いて、
別の単語と混同することなく正確に認知できることである」という風にあります。
喋っているときに意味の取り違えが起きないようにする…ということが大事だよねということです。
例として書いてあるのは、体のスタイルを表す「体形(taikei)」と、図形の1つ「台形(daikei)」です。
音としては「た」と「だ」の違い、点々…濁点があるかないかの違いで、意味の違いが表せます。
この「た」の音と「だ」の音は、意味の違いを表せる一番小さなペアとなっています。
ほかに濁点が付くひらがなを考えてみると…
「か」と「が」のペア、「さ」と「ざ」のペア…とありますが、
ここまで紹介したペアは、実は口の中の同じ場所で音を作っています。
どういうことかと言いますと、実際に発音してみると
「か」と「が」はのどの奥をこするような感じで音を出していませんか?
「さ」と「ざ」は、歯の隙間から息を出す感じ。
「た」と「だ」は、上の歯の付け根を舌ではじいて出す音です。
濁点が付くかつかないかでペアになっている音の多くは、同じ場所で音を作っているんです。
ただですよ。「は」と「ば」を考えてみると・・
「は」の音って、喉の奥からため息をつくように出していますよね?
その一方で、「ば」の音は唇を合わせて発音しています。
ペアであるはずなのに音を作る位置が違います!
このセオリーに当てはまらないペアは、現代の日本語だと「はひふへほ」と
「ばびぶべぼ」だけ!
なんで~?「ファシバフィデヨシ」を思い出してください。
「は」はその昔「ふぁ」と発音していました。
さらに奈良時代の発音では、「は」は「ぱ」でした。
つまり!「は」=「ぱ」、「ば」のペアになる音は、実は濁点を取った「は」ではなくって、
「ぱ」なんです!
するとあら不思議、「ぱ」も「ば」も唇を合わせて発音しますよね。
濁点が付くかつかないかでペアになっている音は、
同じ場所で音を作っているというセオリー通りというわけなんです。
結局は、「は」は「ふぁ」で「ぱ」だったということです!
ただ、ここまで、なんで「ぱ」が「ふぁ」になって、今の「は」になったのか、
理由をお伝えしていませんでした。
その理由は、ずばり!「手を抜いたから」!
「ぱ」ってしっかり唇を合わせないと発音できません。
その発音がだんだんと甘くなると…「ふぁ」になり、今の「は」になったというわけなんです。
結局は使いやすいように日本語の発音も変わってきているというわけです。
今回は『日本語の発音はどう変わってきたか』という本から抜粋して、
日本語の「はひふへほ」の音の変化について主にお話してきました。
難しい本でしたが、日本語って面白いな~と少しでも感じていただけたら嬉しいです。
興味を持った方、ぜひ読んでみてください!
「いっぺこと」とは、新潟県の方言で『沢山』という意味。
このコーナーを通して“沢山”リスナーの皆さんとお話ができるよう、
庭野AN目線の話題を毎週お届けしています!
今回は『 日本語の「はひふへほ」の音の変化について 』
毎年10月27日から11月9日までは、読書推進運動協議会という団体が定めた「読書週間」
先日借りた本のタイトルが、『日本語の発音はどう変わってきたか』
この本、ちょーっと難しい内容でしたが、
その中でも特に興味深いなと感じた内容をご紹介。
この本は中公新書の出版で、今年の2月に発売。
タイトルは、『日本語の発音はどう変わってきたか』。
サブタイトルは「てふてふ」から「ちょうちょう」へ、音声史の旅…とついています。
くぎぬき・とおるという国語学者・名古屋大学教授の著書です。
いわゆる新書!という、深い緑地に白文字でタイトルが書かれているという見た目の表紙で、
表紙の縦幅半分ほどを占める帯には「羽柴秀吉は『ファシバフィデヨシ』だった!」
と書かれています。
日本語の発音が時代とともにどんな変化をたどってきたか、
ということが書かれている本です。
日本語の発音が歴史的にかなり細かく分析されていますが・・・
特に私が面白いと思ったところを抜粋してご紹介。
突然ですが、ここでなぞなぞです。
「母とは二度あったが、父とは一度もあわないモノ、なーんだ!」
正解は、「くちびる」。
現代のコトバでは、「ちち」も「はは」も発音するときに唇を合わせることはありませんが、
これは室町時代に考えられたなぞなぞ。
当時は、「はは」を「ふぁふぁ」と発音していたということが研究で分かっていて、
「母と発音するとき、唇は二度合う。その一方で、父と発音するとき、
唇は一度も合わない」というわけです。
つまり、「は」の音は、もともと「ふぁ」と発音していたということ!なんですが、
この室町時代からさらに歴史をさかのぼると、さらに興味深い事実が分かります。
時を戻すこと奈良時代。
なんと「は」の音は、「ぱ」と発音されていました!
この本には、「日本語の発音が再建できる最古の時代が八世紀奈良時代である」
との記述があります。
つまり、奈良時代以降の日本人がどんな風に日本語を話していたのか、
研究の結果再現できる、ということです。
ひらがなは平安時代に生まれるので、平安時代より前のこの奈良時代では、
中国から伝わった漢字を流用する形で日本語が成り立っていました。
例えば、「はひふへほ」は、「半分」の「半」と書いて「は」、
「比べる」と書いて「ひ」、「布」と書いて「ふ」、「平」と書いて「へ」、
「褒める」と書いて「ほ」というような感じ。
ただ、これらの漢字たちは、中国で使われていた元々の音で発音すると、「ぱぴぷぺぽ」
中国で使われていた読み方をそのまま使っていたという背景から、
元をたどると、「はひふへほ」は、「ふぁふぃふふぇふぉ」で、「ぱぴぷぺぽ」だった!
ということになるんです!
ですから、冒頭の「羽柴秀吉は、時代を考えると
『ファシバフィデヨシ』と発音されていた」ということです。
私たちが普段喋っているコトバ=「音声言語」は時代とともに変化してきたわけですが、
この音声言語の大切なポイントは、本にはこう記述されています。
「音声言語にとって最も大切な働きは、ある単語を聞いて、
別の単語と混同することなく正確に認知できることである」という風にあります。
喋っているときに意味の取り違えが起きないようにする…ということが大事だよねということです。
例として書いてあるのは、体のスタイルを表す「体形(taikei)」と、図形の1つ「台形(daikei)」です。
音としては「た」と「だ」の違い、点々…濁点があるかないかの違いで、意味の違いが表せます。
この「た」の音と「だ」の音は、意味の違いを表せる一番小さなペアとなっています。
ほかに濁点が付くひらがなを考えてみると…
「か」と「が」のペア、「さ」と「ざ」のペア…とありますが、
ここまで紹介したペアは、実は口の中の同じ場所で音を作っています。
どういうことかと言いますと、実際に発音してみると
「か」と「が」はのどの奥をこするような感じで音を出していませんか?
「さ」と「ざ」は、歯の隙間から息を出す感じ。
「た」と「だ」は、上の歯の付け根を舌ではじいて出す音です。
濁点が付くかつかないかでペアになっている音の多くは、同じ場所で音を作っているんです。
ただですよ。「は」と「ば」を考えてみると・・
「は」の音って、喉の奥からため息をつくように出していますよね?
その一方で、「ば」の音は唇を合わせて発音しています。
ペアであるはずなのに音を作る位置が違います!
このセオリーに当てはまらないペアは、現代の日本語だと「はひふへほ」と
「ばびぶべぼ」だけ!
なんで~?「ファシバフィデヨシ」を思い出してください。
「は」はその昔「ふぁ」と発音していました。
さらに奈良時代の発音では、「は」は「ぱ」でした。
つまり!「は」=「ぱ」、「ば」のペアになる音は、実は濁点を取った「は」ではなくって、
「ぱ」なんです!
するとあら不思議、「ぱ」も「ば」も唇を合わせて発音しますよね。
濁点が付くかつかないかでペアになっている音は、
同じ場所で音を作っているというセオリー通りというわけなんです。
結局は、「は」は「ふぁ」で「ぱ」だったということです!
ただ、ここまで、なんで「ぱ」が「ふぁ」になって、今の「は」になったのか、
理由をお伝えしていませんでした。
その理由は、ずばり!「手を抜いたから」!
「ぱ」ってしっかり唇を合わせないと発音できません。
その発音がだんだんと甘くなると…「ふぁ」になり、今の「は」になったというわけなんです。
結局は使いやすいように日本語の発音も変わってきているというわけです。
今回は『日本語の発音はどう変わってきたか』という本から抜粋して、
日本語の「はひふへほ」の音の変化について主にお話してきました。
難しい本でしたが、日本語って面白いな~と少しでも感じていただけたら嬉しいです。
興味を持った方、ぜひ読んでみてください!
毎朝6時半頃は「あさミミ!アラカルト」
月曜日は「あさミミ流!#(ハッシュタグ)今週の献立」
週の始まり月曜日は、1週間の献立・レシピをリスナーの皆さんのアイディアの下
“あさミミ流”にご紹介していきます!
火曜日は「庭野ほのかの☆いっぺこトーク」
新潟県出身の庭野ほのかAN。「いっぺこと」とは、新潟県の方言で『沢山』という意味。
このコーナーを通して“沢山”リスナーの皆さんとお話ができるよう、
庭野AN目線の話題を毎週お届けしていきます!
水曜日は「八幡淳のスポーツプレゼンス」
臨場感あふれるスポーツの情報・話題・歴史を紹介していきます!
木曜火は「ナガイの北海道生活研究室」
永井ANがいまリスナーと共有したい「北海道の生活情報」を伝えていきます!
金曜日は「北海道応援!あやサポ」
上田あやが北海道で頑張る「ひと」にスポットライトを当て、全力応援していきます!