どさんこワイド179

どさんこレコーダー〜厨房機器専門店 店主たちは今

2021年9月1日(水)

どさんこレコーダー〜厨房機器専門店 店主たちは今

北海道のある場所を定点観察する企画「どさんこレコーダー」。今回は飲食店向けの厨房機器専門店に密着しました。そこには様々な事情を抱えた飲食店の店主が訪れていました。

テンポス札幌白石店

【住所】札幌市白石区平和通15北23
【電話番号】011-864-0319
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店の広さはテニスコートおよそ9面分、北海道で最大級の規模を誇ります。所狭しと置かれているのは、全て商品です。調理器具、食器、椅子、冷蔵庫などその数5万点以上。多くは中古品とあって、お手頃な価格となっています。

午前11時。来店したのは釧路のスープカレー店の店主です。札幌の本部に来た帰りに寄ったそう。
2年前に脱サラして、釧路でスープカレーの店をオープン。その翌年、新型コロナが日本中で広がりました。「いま飲食店には大きな転換期がきています。今まではお金をかけて来店してもらっていたけど、逆にこちらからお客さんに提供していくやり方になっていくと思います」と話してくれました。
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新品の調理道具売り場にいたのは、全道に9つのネパールカレー店を経営する、ネパール人の社長。
「コロナが拡大して大変ですね。7時半にお店を閉めるとか、営業時間を短くするとか、お酒が売れないとか。でも今年2店舗増やしているので。いま良いテナントが見つかる可能性が高い。コロナはずっとじゃないから、いまキープしたら来年、再来年うまくいく」

店長の斎藤貴志さんによると、新たな店を出す人は、昨年より増えているといいます。ただ新型コロナの影響で、かき氷の機械や中身が見える保温庫など夏の定番商品は、例年に比べると売れなくなっているそうです。代わりに弁当や総菜などに使う、使い捨てのパックが売れるようになりました。
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こちらのご夫婦は、秋に小樽で自分たちの店を開く準備中。お店に来て食べるというのは難しいので、サンドイッチなどバーガー系のテイクアウト店を考えているそう。
「逆にビジネスチャンスになると思う。来て直接買ってもらうだけじゃなく、ネットとか小樽だけではなくて、色々な所で見てもらえると思うので」
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続いては、4月に結婚し、本州から北海道に移住したご夫婦にお話を伺いました。これからスープとポタージュのテイクアウト専門店を始めようとしているところでした。長沼町で地域の農家さんに手伝ってもらって、長沼の野菜を使ったポタージュスープを提供するということです。
「北海道という場所で、新しいチャレンジをしてみたかった」
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大型の調理機器を見ていたのは、結婚して7年目のご夫婦。これから角煮とおにぎり、プリンを中心としたカフェを開きます。自分の店を持ちたかった理由は、家族への思いからでした。
「色々家での時間とか考えているうちに、家とお店、一緒の建物を作ってそこで働きたいなと思うようになって。通勤時間が今度はなくなるので、子供と一緒にいる時間が少しは増えるのかなと」
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翌朝、この日は買取商品の撤去作業があるということで、同行させていただきました。こちらのお店は、この夏に閉店。調理器具が次々と運び出されていきます。

買い取った商品は店に運び込まれ、専門のスタッフが清掃します。なかなか掃除できないような所を重点的に綺麗にして、次に使う人が安心して使えるよう、整備してくれています。
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大きな鍋を見ていた青木亞一人さん。青南蛮の醤油漬け「青ばん」をお母さんと二人で製造しており、ネットで受付して販売しているそうです。

青木さんはロックバンドとしても活動していて、野外フェス“RISING SUN ROCK FESTIVAL”にも出演したことがあります。
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