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北海道に潜むあらゆる謎や噂を解決していこう！というコーナー「福永探偵社」。今回は、“鮭”の呼び名はサケ？それともシャケ？なぜ2つの呼び名があるのか大調査します。

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全国チェーンのコンビニエンスストアでも、ローソンは“サケ”、ファミリーマートは“シャケ”と表記が分かれています。
千歳水族館では“サケ”と表記が統一されていますが、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの新キャラクターは「しゃけまる」。“シャケ”とついています。

ウェザーニューズが実施した調査によると、北海道、そして全国的にみてもおよそ6割が“シャケ”。ただし甲信・北陸地方では“サケ”が多数派でした。

全国に残るサケとシャケの呼び名の歴史。山形県北部にある「鮭川村」は、“サケ派”の村でした。サケという呼び名はこの場所でどんな歴史をたどって来たのか、郷土史に詳しい矢口末吉さんに伺いました。

続いては、平安時代に編纂された、現存する日本最古の漢和辞典「新撰字鏡」での鮭の読み方。“佐介”と書かれていますが、元日本国語大辞典編集長の神永暁さんによると、これで“サケ”と読みます。

“サケ”という呼び名は平安時代に確認できました。では“シャケ”の呼び名はいつから？“シャケ”とは江戸時代、むり問答という言葉遊びの中で謳われていたそうです。

日本全国で確認された、サケからシャケへのなまり。広く人々に浸透したのには、どんなヒミツがあるのか。言葉の専門家、国立国語研究所の朝日祥之教授に聞いてみました。

サケがなまって、シャケに。そんな言葉のゆれは、私たちの暮らしの中で、実はたくさん確認できました。

神永さんは「大事な言葉をお互いに上手く育ててきた」と、朝日さんは「自分が良いと思うものを使えばいい。言葉の多様性であり、言葉が豊かである証拠だと思います」と話します。