令和七年度第5回番組審議会議事録

令和七年度第5回番組審議会議事録

1.開催日時

令和7年9月25日(木)
午後4時00分から午後5時00分

2.開催場所

札幌テレビ放送会館 アネックス7階 A会議室

3.出席者

 委員数   6 名
[出席委員]  6 名
 佐賀 のり子 委員長
 八重﨑 聖子 副委員長
 小川 博史  委員
 大房 浩平  委員
 堀川 知代  委員
 田村 征平  委員

[会社側代表] 3 名
 橋本 秀樹  代表取締役社長
 宮野 聡   取締役編成制作部長
 岸本 梨沙  ディレクター
                            
[事務局]    2 名
 杉本 修   放送審議室長
 佐藤 文宣  書記

4.議題

(1)『『村雨美紀のサタデーミュージックビレッジ』』
  (8月30日(土) 17時00分~18時00分 放送分)

5.議事の概要

令和7年度第5回番組審議会は、8月30日(土)に放送された『村雨美紀のサタデーミュージックビレッジ』について審議され、各委員から以下のようなご意見、ご要望を頂きました。

●収録番組と伺っていたが、直近のエピソードなどのタイムリーな話題からスタートされて、リスナーとのやり取りで双方向のコミュニケーションを取られていて、強く意識されていると思いました。ファンのための仕掛けもたくさんあり、人気アナの生活が垣間見れるようなトークもあったので、ファンへの配慮も散りばめているのかなと感じました。夏ソングリクエストが5曲連続のAメロだけで流していくのは音楽好きも飽きないし、村雨ファンのおそらく30代後半から40代が青春の夏ソングと思う曲をフルコースで聴かせていたので、音楽番組としても看板に偽りなしという内容だと思いました。

●音楽好きの私にとっては、年代や流行に関係なく、いろいろな音楽に触れることができて、すごく面白かったというのが一番の感想でした。年齢層に偏りがなく、幅広い世代の方がコンスタントに聴くことができる番組と思いながら聴いていました。「レコード室からひとつまみ」のコーナーでは、古いレコードの音源を聴くことができて、すごい貴重な経験でしたが、村雨さんがレコードの封をちょっと雑に開けていて、アナウンサーはきっちりしているみたいなイメージがある中で、意外と大雑把なところがあると分かり、変に感動してしまいました。

●SNSとの連動企画である「雨トーク」はインスタライブとラジオの連動というのがうまくできているのか少し疑問で、インスタライブはインスタライブで完結しているような気がして、ラジオは使い回しているような印象を受けてしまい、もうひと工夫があれば良かったと思います。ただ、話の中身は面白く、共感できて、自分でもやっていることもありましたし、村雨さんの話を聴いて、目覚まし時計をかけ過ぎて、逆に睡眠時間を削られていると心配する気持ちにもなりました。「わたしをライブに連れてって!」や「レコード室からひとつまみ」は、通常の音源ではないライブ音源やレコード音源を聴ける良い企画だと思いました。特に「レコード室から一つまみ」では、私自身とても懐かしい音を聴かせていただきましたが、道外の人にはなじみがない曲だというのを初めて知って驚きました。SPレコードの音が途中で飛んだりして、小さい頃の夏休みに祖父母の家に行って、夜は一緒に盆踊り会場へ行った記憶が蘇って、とても懐かしく思いました。CDの音もそのあと流していただいて、CDの方が音はもちろん良いが、SPレコードの方が良い味を出ていて、記憶を常によみがえらせた感覚を受けました。一方で、なぜ今CD化されたのかという経緯があるのであれば紹介してくれてもよかったのではないかなと思いました。

●村雨アナウンサーの優しい語り口が土曜夕方の時間帯にすごくぴったりで落ち着いて聴ける番組だと感じました。初のラジオレギュラーで、テレビで見られている視聴者にとっても、何か違った側面で、リスナーとの距離が近い等身大みたいな感じでいるところが強く出ていると思いました。テーマトークの「夏が終わったと思う瞬間」で、リスナーが率直に感じている気候やイベントや夏の思い出を取り上げていて、北海道の夏も終わると改めて感じて、流れてきた山下達郎さんの曲にセンチメンタルな気分になっていました。インスタライブを活用した「雨トーク」は、番組の中で一番のキーコンテンツと思って聴きました。そもそも月イチの番組でありながら、ライブ感とかスピード感を担保するためにインスタライブを活用する発想が非常に秀逸で面白いと感じました。こういう手法がラジオ業界でメジャーになっているのかは知りませんが、初めて体験した人間としては、すごく面白いと感じました。実際に、ラジオを聴きながらインスタライブも拝見したところ、パーソナリティとの距離感を近づけることができて、耳で聴くのに加えて、さらにビジュアルで見られるのは入り込むことができました。

●村雨さんのお話の中で、タオルがないと眠れないエピソードが面白く、私の娘も小さい時はそうだったが、大人になってもそういう人がいると思って、村雨さんの子どもっぽさみたいなものがトークから分かって、かわいさみたいなところもファンにはたまらないのかなと思いながら聴いておりました。生粋の道産子である私が、子どもの頃から盆踊りで親しんできた『子供盆おどり唄』をラジオで聴けるとは思わなかったので、とても懐かしかったです。SPレコードを初めて知り、その音源が聴けるというのもなかなか貴重な体験でした。子ども盆おどりは自分自身も踊りましたが、子どもたちを連れた夏まつりで一緒に踊ったのがすごく思い出で、子育てしていた時のことがよみがえり、すごく本当に懐かしく聴きました。レコードの保管は大変でしょうが、歴史を守るという意味で大切にしていただいて、時々こうやって古いものも聴かせてもらえると嬉しいと思いました。

●「雨トーク」でのインスタライブの企画は、普段が録音で、リアルタイムでリスナーさんと交流したいという気持ちが感じ取られたので、すごく良かったが、最中の様子で村雨さんの言葉なのか、コメントを読んでいるのかが分かりづらくて、インスタライブであることが分かるように、様子が分かる実況があってもいいのではと思いました。アーカイブを見ると、1.9万回まわっていて、すごい人気であることも分かりましたし、映像があると村雨さんの魅力がより伝わってきましたので、楽しい取り組みだと思いました。番組がこれから週イチになるということでしたが、村雨さんはテレビでもご活躍されていますし、番組がどんなふうに育っていくかを楽しみにしています。


続いて、令和7年秋改編、9月・10月の主要単発番組と事業等の説明、聴取者からの声の報告等がなされ、令和7年度第5回番組審議会を終了しました。

次回の令和7年度第6回番組審議会は、令和7年10月23日(木)に開催を予定しております。